月子

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3/26/2025, 10:43:43 AM

七色   2025.3.26

見せたい景色があると連れてきてくれた午後
出発した時は晴れていたのに
雨が降り出しそうな雲行き
あなたは申し訳なさそうに苦笑い

山頂からの絶景は雲が立ち込め何も見えなかった
残念そうで、悔しそうで、寂しそうな目
そんなに落ち込まなくてもいいよ

握っていたあなたの手に力が入る
あなたの気持ちに応えるように
雨が止み晴れ間がのぞく
大きく綺麗な七色の虹


3/25/2025, 10:41:04 AM

記憶    2025.3.25

記憶の中のあなたは
私よりも背が低く小柄で
いつも元気に走り回っている
友達思いの優しい男の子だった

年月が過ぎ
思いがけない場所での再会
私よりぐんと背が高く、声も低い
あなただと気付いたのは
あの頃と変わらない優しく温かい目だった

懐かしい思い出話で盛り上がり
あなたと目が合うたびに
胸を高鳴らせていた

クラスメイトだった頃のあなたのこと
今のあなたのこと
もっと知りたい 



3/24/2025, 10:41:21 AM

もう二度と      2025.3.24

夢を叶えるために
町を離れてしまうあなた
寛大なフリをして
がんばってと送り出す私

すぐに会いに来るから
君だけだから待っていてほしい
優しい言葉をかけられても
心は晴れない

また会える日が来るのだろうか
もう二度と会えないのだろうか

あなたは私の笑顔が好きだと言ってくれた
いつも優しく隣にいてくれてありがとうと言ってくれた
不安ばかりを見ようとしないで
あなたの隣で笑っている未来を想像してみよう
きっと大丈夫。











3/23/2025, 12:44:50 PM

曇り    2025.3.23

子どもの頃から当たり前にあった
近所の川沿いの桜並木
家族や友達、恋人
毎年、必ず誰かと訪れ春を感じていた

来年、桜並木を伐採するらしい
今年が見納めとのことだ
やっと時間ができ
はじめてひとりでやって来た

風が強く、花曇り
ひらひらと舞う花吹雪とともに
数々の思い出を回想した
しばらくその場から離れることができなかった









3/22/2025, 10:49:17 AM

bye bey・・・ 2025.3.22

3年前の入学式
緊張して下ばかり見ていた私に
声をかけてくれたあなたは
私がひとりにならないように
いつも隣にいて笑って手を引いてくれた
どうしてよくしてくれるのか?
ずっと不思議だった

私の描く絵が好き
私と話している時間が好き
楽しかったよと伝えてくれたのは卒業式の日
私は、別れ際にバイバイとしか言えなかった

また会えたら
素直に気持ちを伝えたい
あなたがいて楽しかった、
あなたの優しさに何度も救われた
ありがとうと





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