私たちの日々には
どれだけの 最後 が転がっているだろう
どんな 最後 が散りばめられているだろう
人間の世界には
どうしても終わりが存在する
それは生と死であり
出会いと別れかもしれない
どんな最後でも
どんな終わりでも
素直に受け入れられたら
ありがとう って言えたら
そんな人はきっと、
素敵な 最初 に出会えるのだと思う
わたしは 君に会えたあの日
君を見つけたあの日
終わりというものから逃げたけど
今はちゃんと受け入れた
認めたくは無いけど
もう会えないとは信じたくないけど
出会ってくれて、 ありがとう
またいつか 会えると願うよ。
_ ₁₈₁
誰かを愛し
誰かに愛されること
私がやりたいことは
きっとこれだけ。
_ ₁₈₀
狭い部屋で
貴方とふたり
音を紡いで
体温を重ねる
ふたりの愛を積み上げた分だけ
壊れる時は静かなことを知った
そんな日々は今はもうなくて
貴方が居ないのも平気になった
あの狭い部屋は空気が重くて
密度が濃すぎたのよ きっと
貴方が空に行ってしまうなら
私も連れて行ってほしかった
あの部屋の比にもならないほどの広さで
貴方は今 何をしているの
どうしてひとりで 抜け出してしまったの。
_ ₁₇₉
眠れない夜
インスタのストーリーをまわした
キミに届けと
今日はそれが届いて
キミは通話をかけてきてくれた
びっくりだよ
40分ほど話したら
会話が途切れた
そのまま朝まで繋いでくれるのかと
そう思って安心してた
さっき気がついたら切られてたね
安心しきって
頼っちゃってごめん
好きも言えなくてごめん
でも好きよ
声が隣だと安心するの、
今日はありがとう
ごめんね 幼なじみくん。
_ ₁₇₈
誰にも気づかれない透明な気遣いをして
迷惑をかけないよう透明な我慢をする
透明に自分を抑えた分だけ
濁った感情が湧き出てくると
自分の暗さにまた深く沈む
そうやって日々を過ごしていれば
濁りが汚れに変わっていくように
自分の明るさを見失ってゆく
透明とは 物体が光をよく通すこと らしいが
物体が私なら 光は世間
この世を生きてゆくためには
私たちは濁りを溜め込むろ紙になるしかない
人間が作り出す世界ほど
人間を苦しめるものなど無い
もう わたしたちは 透明にはなれない。
_ ₁₇₇