今日は空の暗い1日だった
雲が分厚くかかっていて
風もときどき攫うように吹いて
誰かの涙も零れていた
空模様は神様の感情、
みたいなことをいつか耳にした気がする
だとしたら
人間は其方の下で 感情の下で
どうして苦しまなければいけない
涙を流したいのも
誰かにさらってほしいのも
自分の存在ごと消してしまいたいのも
ぜんぶぜんぶ天気のせいか
ならば、
私の息が止まったら
その時はすぐに
星にしてくれ
神なんて いるはずもない。
_ ₂₁₇
最近、
綺麗な言葉ばかりを
綺麗に並べられた事ばかりを
綺麗にされた話だけを
ただただ素直に 受け流してきた
そんな気がする
昔はもっとめんどうで
ひねくれていて
なんでも一度は跳ね返していたのに
それくらいの気力が余っていたのに
今のわたしは
今のせいかつは
そんな事をさせないくらい
わたしの全てを奪っている
なんだかすごく
息ができない
笑えない
泥のような 水の中だ
綺麗にきちんと礼儀のなったこの世界は
いつになったら 崩れ去る。
_ ₂₁₆
ずっと、大切な人がいた
苦しい時には隣にいて
離れていても想ってくれる
笑顔がいつも眩しいのに
時々大人のみたいに悩んでる
私にないものをたくさん持ってて
私以上にいつも何かを抱えていた
私にはずっと、釣り合わない
勿体ない、おおきすぎる人
ちょっぴり たまに、弱い人
そして、何より、私に弱い人
ずっと、大切な人がいる
だいすきな人だった
手放すことに 勇気は要らない。
_ ₂₁₅
ふかいふかい青の底
そこには暗い感情が澱んでいて
重すぎるあまり 空を仰いだことがない
あさい水辺と 白波は
できあがったばかりで
両手ですくうと すぐに消える
昔のきおくとか カコの記憶だとか
水に流したつもりになって
ほんとは深いところに溜まっているんだと思う
小瓶に秘めた想いがあったり
埋もれるシーグラスがあってもステキ
記憶の海は きっとずっと 深まるだけね。
_ ₂₁₄
夜になると 眠らなければいけない
そう思うほど 最近は眠りが浅く
怖いものになってきた
疲労からくる 寝付けなさか
精神的な 寝付けなさなのか
それともその 両方なのか
最近の夢は 親しい人からの裏切りや
大切な人の喪失 自分自身の死 もしくは
目の前で誰かが亡くなる そんなものばかり
そろそろ、静かで穏やかな 深く眠れる
そんな 夢 をみせてほしい。
_ ₂₁₃