天の神はこう言った
「そんなに早くここへ来るんじゃないよ」 と、
地の神はこう言った
「ここへ堕ちたからには 負けちゃいけないよ」 と、
舞い降りた神はこう言う
「お前には教えよう、神様なんて存在しないんだ」 と、
神様の存在を信じるかどうかはあなた貴方次第
ま、私は信じてません。
_ ₉₇
誰かのためになるならば
命を差し出すことも躊躇わん
私が生きているくらいなら
私以上に生きたがっている
私以上に素敵な人間になれる
そんな人達が生きるべきだから
そんなことを思ってはいるが
そう出来ないから生きるしかない
誰かのためとはいえ
結局誰かのためを思うという自分の心を満たすために
自己的に満足するために 行動しているのだと思う
誰かのため みんなのため 人のため
そんな優しさは
必ずまわりから捨てられるのよ。
_ ₉₆
飛び出れば 社会の危険に脅かされ
篭れば その窮屈さに憂鬱になり
籠のまま運ばれれば
少し自由になった気分になれる
私たち人間もまた
親という加護で囲われ
社会というカゴへ覆われ
地球という籠に閉じ込められている
死んだらみんな一緒なのに
全て無駄になって消え去るのに
生きている間は
その籠で縮こまって過ごすしかない
とりあえず、
親という加護を
いいや、かご を
早く出たい。
_ ₉₆
友情も愛なんだって
友との間に生まれる愛情
結局何もかも愛じゃんか
ふざけないでくれよ。
_ ₉₅
花は儚い
咲いたら枯れ
枯れたら散り
散ったら踏みにじられ
そして消える
散る前に育んだ子孫を
次の姿として遺し
自分の根が残っていれば
翌年も歳を重ねて花開く
しかし、それが出来ない
本当に儚い花もある
真っ暗な夜空に咲く
大輪の打ち上げ花火たち
彼らは もう二度と同じ姿を咲かせられない
咲いてしまえば数十秒で消え去り
それは美しく 夜空に溶ける
今年のそれは 、ひとりで見たい
友情とか 恋愛とか 絆とか 信頼とか
どうでもいいから
もう誰も 私には関わらなくて平気だから。
_ ₉₄