12/9/2022, 11:35:02 AM
手を繋いで
コートにマフラー、ホッカイロ。
今季のわたしの戦闘服。
手袋はあえて置いていく。
君に触れるたった一つの口実。
12/8/2022, 9:59:38 PM
ありがとう、ごめんね
ごめんねじゃない。ありがとうだろ。
卑屈に物事を捉えがちな君へ、僕から送る精一杯のエール。
他の人より歩くのがちょっと下手な君。でもそれでいいんだ。
怪我をしたらすぐに手当てをしてやろう。道に迷って進むべき場所が分からなくなったら手を引いて案内するよ。
転んで泣いて少ししたらまた起き上がって。
僕が君を守るから。
2人で一緒に進んでこうよ。
だから、だからさ。
死ぬなんて言うなよ。
君は今日世界からいなくなる。
世界のために死ぬという。
最期の最後、君は僕に伝えたんだ。
ありがとうって。
まっすぐ僕の目を見て。満ち足りた顔をして。
そこにいつかの迷子はいなかった。
ごめんねって言えよ。そうしたら僕は今からでも君のところへ走って追いついて。そっちは違うだろって、君の手を引けるのに。
12/8/2022, 5:43:50 AM
部屋の片隅で
自分だけの空間。この部屋だけは自分のことを攻撃しない。ただひとつの昔からなにも変わらない場所。
まるでぬるま湯。
時々聞こえてくる外からの声。見知った声のはずなのに、わたしの知らない響きで。わたしの知らない言葉でなにか話をしている。
みんな大人になったんだな。その声を聞く度、時が止まったままの自分を嫌でも実感することになる。
サンタさんへ
時が止まったこの部屋から、一歩踏みだす勇気をわたしにください。