《クリスタル》
「へぇ〜、世界最大級のクリスタル、ですか……」
とある日の午後8時過ぎ。私、熊山明里が夕食の片付けをしてのんびりしていると、友人でビジネスパートナーの秋風美架(あきかぜ みか)さんから電話がかかって来た。美架さんは私と同じ現役JKではあるが、実は『怪盗ネージュ』という世間を騒がす大怪盗。怪盗ブレインである私とは仕事仲間である。
その美架さんからの電話の内容は、次のターゲットの話である。
『ええ。ま、桜並木美術館にあるらしいし、あなたなら造作もない仕事でしょ?』
「そんな簡単に言わないでくださいよー。ま、何とかしますけどー」
『ほら見なさい。ちなみに近いうちにこっち(東京)の最強金庫、《山狐・改》に移されるらしいから早く動いた方がいいわよ』
「ああ、修学旅行の時に破ったやつ。あれもう改良版ができたんですか?」
それは修学旅行でのこと。私は美架さん、つまり怪盗ネージュと協力して、レーザーにレーダーがフルコンボな最強金庫、《山狐》を破った。まああの時は割と簡単に破れたが、今回はそうもいかないだろう。
『みたいねー。じゃ、good luck、ってことで』
そのまま電話が切れる。
次の怪盗ブレインのターゲットは、世界最大級のクリスタル。
さーて、どんな山になるのかしらね、と私はパソコンを開いて情報収集を始めた。
(終わり)
2025.7.2《クリスタル》
《夏の匂い》
書きたい気持ちはある
2025.7.1《夏の匂い》
《カーテン》
※短い上に雑!オチなし!
「んー、いー朝ー!」
とある夏の日の朝、私、熊山明里はカーテンをガラッと開けて強烈な朝日に目を細める。
朝日に照らされるのは抜けるような青空。もうすっかり梅雨は明けてしまい、本格的な夏がスタートするのだ。
『……今日の最高気温は猛暑日になるそうなのでこまめに水分補給を……』
さっきつけていたラジオから天気予報が聞こえる。うん、今日も暑くなりそう。
手早く朝ごはんを食べて、お弁当を作って、身支度を整える。
それからカーテンを閉めて、出かける準備は完了。
「それじゃ、行ってきまーす!」
誰もいない家にそう言って、私は家を飛び出した。
(終わり)
2025.6.30《カーテン》
《青く深く》
書けたら書く!
2025.6.29《青く深く》
《夏の気配》
書けたら書く!
2025.6.28《夏の気配》