《星》
また後日!
2025.3.11《星》
《願いが1つ叶うならば》
また後日!
2025.3.10 《願いが1つ叶うならば》
《嗚呼》
また後日!
2025.3.10《嗚呼》
《秘密の場所》
また後日!
2025.3.8《秘密の場所》
《ラララ》
「ラララー、ラララー、ラーラーラララーララー」
ある春の日の放課後。僕、紅野龍希が部活に行こうと格技室に向かって背後からこんな歌声が聞こえた。
「桜……、いや、チューリップ……?」
「チューリップだよー」
曲名を推測していると、歌っていた本人が僕の隣に来て曲名を教えてくれた。
「やっぱりチューリップですか……。ってあれ? 夏実さんじゃないですか!」
「今気づいたの?」
「さすがに歌声だけじゃ判別できませんって。ちなみになんでチューリップなんです?」
「だーってそこにチューリップがあったんだもーん」
夏実さんは花壇に咲いているチューリップを指さして言う。
「あ、本当だ。もう春ですねー」
「実際もう3月だしねー。この前雪降ってたけど」
「ですよねー。この辺は春が遅いから」
「そうなんだよねー。いつだったかな、この時期に大雪警報が出たことがあって」
「ああ、ありましたねぇ。ここ5年くらいの話ですよね」
「そうそう。さすがにあの時はびっくりしたよー。並木の桜が咲くのもいつもに増して遅かったし」
「あそこは川沿いですし余計に遅くなりますよね……」
「うんうん。そういえば逆にすごい暑くて3月下旬くらいに並木の桜が咲き始めたこともなかった?」
「ああ、ありましたねぇ。本当、異常気象ばっかりですねぇ」
「だよねー。並木の桜が咲くのは大体4月上旬くらいからのことなんだけど」
「ですよねぇ」
こんな雑談をしながらのんびり歩いていると。
「あ、いたいた。おい、夏実に紅野、何のんびり歩いてる。今日は他校と練習試合だから可能な限り早く来いって言ってあったよな?」
ものすごい剣幕で蒼戒くんがやってきた。
「あ、蒼戒くん……」「あ、そうだった……」
「わかったならさっさと来い。5分後に始めるぞ」
「了解です」「はーい……って5分後?! 急がなきゃ!!」
というわけで僕と夏実さんは慌てて格技室に向かって走り出した。
(おわり)
2025.3.7《ラララ》
2.25《さぁ、冒険だ》書きました!読んでくれたら嬉しいです!