7/2/2024, 1:41:14 PM
脚立をのぼってごらん
もっと上のほうへ
見上げる瞳に日差しがまぶしい
繁った葉の間にきらきら紅いさくらんぼ
たっぷり陽を受けた高い枝の実は
ひかりを閉じ込めたように輝いて
ぷちん、ぷちん、ぱくっ
枝を離れて口の中へ
少しだけ弾力のある薄い皮
種から身をはがし 目を閉じて味わう
夏の初めの太陽の子
今年も幸せをありがとう
「日差し」
#454
6/28/2024, 10:53:46 AM
炎夏と思えば 萎れ干からびそうだが
朱夏と思えば 燃え立ち力みなぎるような
心を燃やし 立ち向かえ夏
「夏」
#453
6/27/2024, 7:47:37 AM
またね!と別れた たくさんの顔
最後だなんて思いもせずに
笑顔がつぎつぎ胸に浮かんでくる
たくさん出会おう たくさん笑おう
かならず別れは来るのだから
「君と最後に会った日」
#452
6/25/2024, 11:49:27 AM
出窓のポーセリン人形
麦わら帽子の少年が押す花車
花々の種類もかたちもさまざまに
小さな花びらの一枚一枚まで細やかに
なんて繊細で美しい
どんな人の手で どんな工程で作られたのか
自分もいつか
こんな美しいものを生み出せるようになれたらな
「繊細な花」
#451
6/24/2024, 1:00:50 PM
「夏がきた!」と喜べる
最高気温がめったに30度を超さないような
熱中症も紫外線も集中豪雨も心配ない
そんな夏がよみがえっていてほしい
「1年後」
#450