Everybody loves somebody sometime
My sometime is now
Everybody finds somebody someplace
My someplace is here
古い歌を口ずさんでコーヒーを淹れる
どうぞ、とあなたの前にカップをおく
My somebody is you
「特別な存在」
#370
人はかならず死ぬのに
一生はあっという間なのに
過ぎた失敗を思い悩んで
起きてもいないことで不安がって
嫌なことを我慢ばかり
やりたいことはやらなくて
好きって言えない
嫌いって言えない
そんなのほんとにバカみたい
一度きりだよ、やり直しはない
やりたいようにやらなくちゃ!
「バカみたい」
#369
遠い星へと
ぼくらは二人旅立った
やっと辿り着いたころ
遠くで地球は滅び去り
ぼくらは夢に見るだろう
闇の中に探すだろう
あの青い星を いつまでも
「二人ぼっち」
#368
ニラとニンニク増しマシ餃子
父の好物だった
キャベツなしで豚とニンニク・ニラのみ
今ではニラ餃子ってよくあるけれど
昔は珍しく、父母が散々食べ歩いて
これだ!と辿り着いた我が家の定番
テーブルを挟んで母とわたし
二人でお喋りしながら餃子を包む
とりとめもなく 和やかで楽しい
ニンニクの匂いにお腹を空かせて
父は庭で犬を遊ばせている
なんでもない 日常風景
餃子のひだをたたみながら
急に身体の奥から背中へ胸へ
強烈な悲しみが広がっていく
なぜ?嫌だいやだ
このままいさせて
醒めたらもう会えなくなる
目を開けても胸は苦しいまま
こんなにもあの頃が恋しかったんだ
「夢が醒める前に」
#367
夕陽が海を照らして
ゆらめく光の道ができる
まぶしくて視線を横に移すと
ふいにひざまずく君
強い潮風で声が途切れる
でもわかる
手の中の小箱を開いて
わたしに聞いてくれているの
ずっと行きたいと話していた
この美しい場所で
「胸が高鳴る」
#366