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3/10/2024, 11:01:15 AM

愛するもののために戦い
平和のために戦う

愛と平和は
利己的で暴力的な欲望と裏腹

他者に冷酷になれる者ほど
愛と平和を語る英雄なのか

謳うな 奪うな

愛も平和も
ことさらに語られない場所にある




「愛と平和」

#357

3/9/2024, 1:31:06 PM

スマホは私の外付けメモリ
遠い記憶も手もとで蘇る

夕空 渡り鳥 香る花
ごちそうスイーツみんなの笑顔

内蔵メモリが消えたあとも
私の見た景色が残るのか

父母の時代にもあったなら
見ていた景色を読み出したいな




「過ぎ去った日々」

#356

3/8/2024, 10:06:51 AM

お金より大事なものがなかったら

買うもの何もなくなっちゃう




「お金より大事なもの」

#355

3/7/2024, 10:54:17 AM

「いい月だなぁ」と空を見上げて呟くと、
「いい月ですなぁ」と背後から聞こえる。
驚いて振り向いても誰もいない。誰?
「驚かせてすまぬ、私だ、影だ」
わたしの足もとから後ろへ伸びた影だった。
「え。影って話すんですか」
「私は通常の影ではない。
 月影の影ときたら特別なのだ」
そんなこともあるのかなぁと思いながら歩く。
「かなりの良い月夜でないとここまではっきりとは話せぬ」
「それはそうかも知れませんね」
「うむ。まさに名月と言えよう」
「なんだか話し方が少し古風ですね」
「うむ。月影の影というくらいだから、
少々時代がかった雰囲気が合うのであろう」
よくわからない理屈だけど、そんな気がしないでもない。
「でもあれですね、月の晩に話し相手がいて
そぞろ歩きというのもいいものですね」
「いつも貼り付いている身としてはさほど感慨はないが」
「そりゃそうか、いつも気づかずすみません」
「いや、なに、気にするな」
「昼間の影さんは別の方なんですか」
「うむ、そうじゃな」
「日勤、夜勤の交代制ってことですかね」
返事がない。建物の陰で月明かりが無くなったら消えてしまった。急いで建物を通り過ぎる。
トンネル内で電波が切れる通話みたいだ。
「もしもし、月影の影さん、いますか」
「失礼した」
「街中だと途切れ途切れになっちゃいますね」
「仕方のないことだ」
「次によく晴れた満月の晩があったら、遮る物のない広い場所にでも行ってみますね」
「それはさぞ気持ちの良さそうな」
「そうですよね。きっとまた会えますか」
「会えるには違いないが、また話せるかは確信が持てぬな…」
「そんなものですか」
「そんなものだ」
「でもやってみますよ、だめもとで」
そこまでで月は湧いて出た雲間に隠れてしまい、
月影の影さんも消えてしまった。
次の良い月夜がちょっと楽しみだ。
明日、日勤の影さんにもちょっと話しかけてみようかな。昼間は人目もあるしちょっと恥ずかしいか。



「月夜」

#354

3/6/2024, 10:22:38 AM

絆創膏って
切り傷(創)をつなぐ(絆)くすり(膏)という意味で膏薬を塗ってた時代の名残かな、くらいに思っていました。どうも地域によっていろいろな呼び方があるようで、「ばんそうこうの呼び方マップ」というのも見たことがあります。
バンドエイド、カットバン、サビオ、リバテープ、、その地域で有力な商品名が定着しているのでしょうか。
故郷から離れた場所で、懐かしい呼び方をする人に出会った時に生まれるのも絆か、と思うとほっこりします。



「絆」

#353

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