自分ひとりでは気付かない
互いの中の
良きものを見い出し
それを尊重し
育むことができる
世界がどんなに醜く
道がどんなに険しくても
分かり合える友が1人いれば
笑って歩いていける
「友情」
#175
引っ越した新しい家の前庭には細い木が2本
冬なので葉もなく寒々しい姿、何の木なのかもわからなかった
2階の窓からその枝越しに降り積もる雪を見ては春を待っていた
3月に芽吹きはじめ、4月には桜に似た白い花がたくさん咲いた
調べると、どうやら梨の一種らしい
初めて見る梨の花は優しい可憐な美しさで
厳しい冬が過ぎ春が来たのだ、という
心がはずむ晴れやかさがあった
でも、梨の花の香りについて何も知らなかった
梅や桜のような、と思い込んでいたら
モワッとこもる、思わず顔を背けるニオイ…
けれどその花にはたくさんの昆虫が集まってきた
甘い香りで虫を呼ぶ花と、腐敗臭で虫を誘う花があるそうで、後者らしい
ニオイのせいで、花の散るのを惜しむこともなかったが
花の後には枝にびっしりと小さな梨の実がついて、
リスや鳥が訪れてとても楽しませてくれた
名前が「無し」につながり日本では凶木とも言われ「ありの実」と言い換えられる梨
ニオイには閉口したけれど、自然を楽しく味わえる経験をさせてもらえて
凶ではなく充分に吉だったと思う
「花咲いて」
#174
タイムマシンがあったらなんて
もう一度会えたらなんて
考えるもんか
言葉にしたら 胸が痛むだけ
「もしもタイムマシンがあったなら」
#173
欲しいもの/いま持っているもの
欲しいものを手にするために
努力して得られる成長
/いま手にしているものに感謝し
そのことで得られる充足感
無いものねだりの苦しさ
/現状満足の澱んだ空気
どちらか一方ではない
折にふれて
忘れていたもう一方に意識を向けて
ちょうど良くなる
「今一番欲しいもの」
#172
おもしろくて
話がはずんで
ちょっと変わってるけど
親切で
笑顔がいい感じで
楽しい気分になって
また会いたいと思う
…名前を言わなくても
誰かの顔、思い浮かんだ?
「私の名前」
#171