時はふしぎ
未来が目の前の「いま」を境に
つぎつぎと過去になっていく
指の間を水が流れていくように
砂がこぼれていくように
こんな速さで日々が過ぎていくと
こぼれた過去がどんどん折り重なって
いつかタプンとあふれそう
過ぎた日々をザブンと浴びて
今も昔もぜんぶ混ざっちゃうんだ
「過ぎ去った日々」
#40
あなたの描くその絵が好き
わたしの心を捉えて離さない
ずっとずっと見ていたい
あなたに何を差し出せるでしょう
見合うようなすばらしいものがないのです
あなたの奏でる音が好き
目を閉じて 繰り返し繰り返し
音にこの身を浸していたい
あなたの望むものはありますか
あなたの音色に相応しいものを持たないのです
あなたの大切なものと
わたしの大切なものとを
交換できたらいいのだけど
「お金より大事なもの」
#39
幼い日 車窓の景色が流れても
ずっとついてくる月
「お月さまはわたしのこと好きなのかしら」
若い悩みに押し潰されそうな時
遠い月からわたしを眺めてみたら
「自分も 自分の悩みも塵ほどのもの」
悲しみや孤独に身をすくめて歩く夜
見上げた空に月を見つけて
「ありがとう 今夜もそこにいてくれて」
そして今 同じ月を見ているだろう
誰かを思い浮かべる時の
心のあたたかさ
誕生の時から 地球とその上の生き物たちを
見つめ続けてきてくれたその存在の
頼もしさとなつかしさ
「月夜」
#38
どれだけ遠く隔てられたとしても
どんなに姿かたちが変わったとしても
何度生まれ変わり
たとえ木や石になったとしても
あなたの中にある
輝きを ぬくもりを 強さを 優しさを
わたしは感じるだろう
あなたを見つけるだろう
まっすぐ そう信じられる
「絆」
#37
My dog
つねに あたたかい
いつも かわいい
よく 眠っている
しばしば 甘えてくる
たまに 怒る(おもちゃを取られそうな時)
めったに 吠えない
1人きりでいることは ほとんどない
ケージの中で寝ることは 全く ない
“I don’t always spoil my dog…
Oh,wait…YES I do…sometimes “
「たまには」
#36