未明

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8/27/2024, 11:35:31 PM

「雨に佇む」

最悪だ。

今日はせっかくのお出かけだと言うのに
外ではザァザァと音を立てて雨が降り続いていた。

窓を開けると、じっとりとした風が
全身にまとわりつく
まるで執着でもしているように
じわじわと僕の、気力すべてを奪っている気がした。

諦めよう。

気持ちを切り替え、改めて何をしようかと考える。

数十分考えてみたものの、特にやることがなく困ってしまった。
そんな時にふとあの子のことを思い出した。

今何をしているんだろうか。

と、ふと興味が湧いてきた。

僕とあの子の家は小さい頃から隣同士で
記憶が確かならば、今も隣に住んでいるはずだ。

……しばらく顔を見ていないけど、大丈夫だろうか。

残念ながら僕とあの子は中学卒業と同時に疎遠気味で
ここ数ヶ月は会話も交わしていなかった。

段々と増えていく不安を他所目に、僕は思い切って
会いに行くことにした。

案の定、あの子の家にはすぐ着いた。

やけに暗い家の中。

もしかして、引っ越してしまったのだろうか?
いや、でも人が住んでいないにしては妙に小綺麗と思った。

留守にしているんだろうか、と思いつつ
そっとドアノブに手をかけた。

思い返すと、昔は親同士も仲が良くて
好きな時にこうやって出入りしてたっけ
と、暖かな思い出が蘇ってきた。

ゆっくりとドアノブを回すと、鍵はあいていた。

もし、知らない人が住んでいたら、と
一抹の不安に駆られたが
きっとあの子は居るだろう、と信じ
部屋に向かった。


……居た。

かつてあの子と遊んだ子供部屋に向かうと
部屋の真ん中で、ひっそり佇むあの子を見つけた。

あの子は泣いていた。

(執筆中です。スランプ抜けられそう)





8/5/2024, 4:56:42 AM

「つまらないことでも」

どんなに退屈で、やりたくなくても、やらなければ生きていけない。

誰かに付き従い、従順に日々同じ事を繰り返すだけの毎日。

それを子供達は"可笑しい"と笑う。

大人になれば思い知る事なのにお気楽なことだ。

こんな風に、何も考えずに過ごせた時に戻りたい。

(執筆中、スランプすぎる)

8/3/2024, 3:56:28 AM

「病室」

いつの間にか僕は、やけに綺麗な部屋に居た。

確か
"肝試しをする為に、友達と山奥の廃病院を散策していた"
という所までは覚えている。

ふとスマホを見ると、もうすぐ午前三時をまわる頃になっていた。

生憎、僕と友達は学生で、今日は平日である。
"早く帰らないと"
と、声をかけようとしたが、どこにも姿が見当たらなかった。

一応、探しに出掛けようと思い、扉に手をかけ、開けようとした。
だけど、開かなかった。

最初は、建付けが悪くて開きずらいのかと思って、勢いよく引っ張ってみたりしたものの、一向に開く気配がない。

僕は、得体の知れない部屋に閉じ込められてしまった、という訳だ。

仕方なく、周りを観察してみる事にした。

周りを見渡すと、どこもかしこも白一色、
例えるなら、手を付けていないキャンバスのような部屋だった。

中央には、真新しいベッドが1つと、
一般人にはよく分からない機材が山積みになっていた。

やっとの事で捻り出した結論は、
"ここがなにかの病室であり、前に人が居た"という憶測だった。

病室であれば、部屋が綺麗な事とよく分からない機材が多いことに合点が行く。

(執筆中)


8/1/2024, 9:32:56 PM

「明日、もし晴れたら」

最近は何故か雨の日が多い。

「おかしいな、ニュースでは梅雨明けたって言ってたのに」
と、君は頬を膨らませて怒っている。

その様子を見て、僕は、可愛いな、なんて思っている。

あの子が言う通り、今年はやたらと雨が多い。
髪の毛はうねるし、湿気で暑いし、怒る気持ちもわかる気がする。

昨日も雨、今日も雨、こんなにも毎日雨が降るとなると嫌になる。

"まるで僕の心みたいだ"
ふと、そう思ってしまった。
我ながら自虐的で滑稽だと思う。

(書き途中です。)

6/28/2024, 11:53:12 PM

「夏」

今年、最後の夏を迎える
時の流れは早いもので
気づいたらもう高校三年生
君に片思いして二年半
"今年こそは"を繰り返して
引けない所まで来てしまった

今を逃せばもう二度と戻れない
そんな事は分かっている
分かっているつもりだった
不安ばかり気にして
後回しにして
のちのち後悔するのなんて
分かっている筈なのに

言葉を飲み込み
苦しくて仕方ないのに
吐き出すことが出来ない

このままじゃいけない
取り返しのつかない事になる

きっと、高校を卒業したら
疎遠になってしまうだろう
立ち止まっている時間はない

刻一刻と迫る別れから
目を背けそうになる

これは多分試練だ
意気地なしの僕への

小さな勇気を握りしめ
眩い光に必死に手を伸ばすけど
足りない、まだ届かない
そんな事をしているうちに
君がまた遠ざかっていく気がする

それは嫌だ
咄嗟に君の手を掴んだ
不器用に言葉を紡ぎながら
君に愛を伝えた
"君の事が好きだよ"
余りにも途切れ途切れな告白
とても不格好で
それでいて純粋な言葉たち
君の笑顔は
まるで陽だまりの様だった

今年の夏は終わりを迎えようとしている
あの日見た花火は、どんな時よりも
美しく見えて、記憶の片隅で輝いている
色褪せることなく

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