『星』
14年前、あの地震で私の住んでいる地域は2日ほど停電した。
街中は昼間でもどこも暗くて信号もついていない。夜になれば本当に真っ暗だった。幸いにして内陸部のそれなりに地盤のしっかりとした土地だったので停電と物資不足くらいで被災という程のことはなかった。それでも、これからどうなるのか、沿岸部はどうなっているのか、不安でただ縮こまっているしかできなかった。
私の尊敬するアスリート羽生結弦さんは、あの日被災しスケート靴を穿いたまま避難したそうだ。避難所で見た夜空には満天の星が輝いていた、とインタビューやアイスショー等で繰り返し語ってくれる。その星空に励まされまた鎮魂の祈りを込めたアイスショーは今年で3年目、先日ライブビューイングにて拝見してきた。あのスケートリンクの下、14年前悲しみに埋め尽くされた床があり、その場所であの日の出来事を未来に語り継いでいくための鎮魂の舞があったということが、どうかたくさんの人に知られてほしい。世界の片隅でひっそりと願う。
『風が運ぶもの』
占いというものが結構好きだ。ホントの本気で信じているわけでは(たぶん)ないけれど、落ち込んだときや背中を押してほしいときについ頼りたくなる。
さて、私は水瓶座の生まれなのだが、占星術において水瓶座は風のエレメントに属するのだそうな。吹き渡る風のように軽やかに動き回り、情報を伝達し、時に常識すらも飛び越えていくような…ということ、らしい。(ちゃんと勉強したわけではないので間違いがあったらごめんなさい)
風のエレメントに属する私は、ではいったい何を運ぶのだろうか?この世の中にどんなものをもたらすことができるのだろうか?
まだわからない。
何者でもない私の旅は続く...𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭
…なんつって(笑)
『約束』
先日タレントのみうらじゅんさんといとうせいこうさんの「約束」のネット記事を目にした。「三十三年後の三月三日、三時三十三分に三十三間堂の前で会いましょう」という約束が三十三間堂のご厚意のもと大勢のファンも交えて実現したという。
まず、なんとも先の見えない曖昧な約束だと思った。なんならちょっと呆れた。だって、33年!私は先々月に35歳になったんだ、私の生きてきた時間とさほど変わりがないではないか!そんな長い長い約束が本当に果たされるものなのか。タレントが口にしてさらに書籍として残っているという事実の持つパワーよ…。
でもそれってちょっとステキだな、とも思った。そんなにも長い長い約束を誰かが覚えていて実現したいと言う。そんな保証はないけれども言ってみる、できたらいいねって希望を込めてみる。未来への期待が持てるということはとても幸せなことだ。
当日会場では「また三十三年後…」という「約束」が交わされたそうだ。先の見えない長い長い約束、未来へ期待を持つための長く幸せな約束。
『さぁ冒険だ』
自宅の本棚から、あるいは本屋で。
一冊手に取れば、どこへでも行ける。
昔の日本、数年前の外国、神話の世界。
私たちの世界に似た別の世界にだって。
チョコレートと暖かいコーヒーを用意して、
家事も仕事も何もかも全部ぜ〜んぶ忘れて、
さぁ、冒険へ出かけよう。
『帽子かぶって』
帽子が似合わない。
壊滅的に似合わない。
頭の形というより大きさか…とにかく、かぶると変、その一言に尽きる。
オシャレアイテムとしての帽子は、もうとっくの昔に諦めてしまった。なので、私にとって帽子は防寒着、雪かきの相棒となった。
今年はあまり雪かきの必要がない穏やかな冬だ。それでもこの先、雪が積もる日はあるだろう。
それまでお休み、私の帽子。