夜が明けた
逢魔時から夜明け前、季節にもよるが約12時間。
それは俺達陰陽師の最も気が抜けない12時間である。
「そういうものたち」が噴き出やすい場所を重点に見廻り、
「そういうものたち」が溜まりやすい場所を見廻り、
「そういうものたち」が悪さをしやすい場所を見廻る。
成敗は俺らより上の階級の人達の仕事。
俺達は「見落とさないこと」、「情報を持ち帰ること」、この2つが1番の仕事。偵察班てやつだな。3人1班。
お嬢はこうも言っていた。「距離の測り方を間違えないことです」、と。
ただ冷静に。
状況を過不足なく伝えること。
恐れすぎれば見えなくなる。
侮れば足元掬われる。
相手の大きさを強さを見誤らない為に必要な距離の測り方。
それを覚える為の修行を兼ねている。らしい。
12時間を3時間交代でのパトロールはいつだって気が抜けない。
待機中も。おれがまだ新人だからかも知れないけど。
眩しい朝日を待ちかねる。
あぁ、今日も誰1人かけることなく夜が明ける。
朝がくる。
星明かり
「今日の〜夜食はなんだろな〜」
「お前よくさっきの今で飯の話できるな…?」
「えっ声に出てました!?」
「めっちゃ出てた」
「」
加筆します
きろく
わくだけ失礼します!
一輪の花
わくだけ失礼します!!
君とみた虹
「お、天気雨」
「狐の嫁入りとも言いますわね」
「占いできるやつだろ、最近覚えたぞ」
「蛸嶋くん宅の本にありましたね」
「なんでもあるよなあの家…核シェルターもありそう」
「………通信販売にこってますよね、彼」
「へんなのばっかり買うよな」
「土産物屋でも使い道が不明なものを選びますよね」
「お面の部屋入ったことある?」
「蛸嶋家七不思議、「北側2階の突き当たり」の話なら聞きませんわよ」
「バカでかいアサリの貝殻で作ったお面てのがあってさぁ、被ってみたら取れなくなってよ」
「私のいないところで大事件が…」
「開き直って嗅いでみたんだよ」
「…………どうなったんですの?」
「味噌の匂いした」
「それで?」
「『酒蒸しがいいな…』って溢したら取れた」
「よかったですわね…」
「今からでもさぁ、あのお面からなんとかしてバカでかいアサリとれねぇかな……お嬢もくいてぇだろ、でかいアサリ」
「多分その部屋に入れたのもそのお面にであったのも完全に運だと思いますわよ、2度はないかと」
「ダメか…」
「あと私どちらかと言えばホタテの方が好きなので」
「ホタテも…うまいよな…」
「虹が出てますわよ尾上君、何かおねがいごとしますか」
「今日の晩御飯海鮮がいいです」
虹を見ると思い出すあの日の君と晩御飯