夕日が沈む
私の体も
海に沈む。
「沈む夕日」
君の目を見つめると
死ぬのを、もう少し後にしようと思う。
君の目を見つめると
こんな世界、どうでもいいから君といたいと思う。
君の目を見つめると
なんて美しい世界なんだろうと思う
君の目を見つめると
自分のあまりの醜さに、消えてしまいたいと思う。
君の目を見つめると
でも、それでも自分は自分なんだと思う。
君の目を、いつまでも見つめていたいと思う。
君は、私の事を見つめているのかな。
「君の目を見つめると」
星空の下で見た
君の輝く笑顔と
君の輝く涙を
きっと私は
忘れることが
できないだろう。
「星空の下で」
それでいい。
それがいい。
私はその君が大好き。
それでも
変わりたいのなら
変わればいい。
変わろうとしている君、
それもまた、君だ。
そんな君が、大好きだ。
どんな姿であろうと、
君を大好きだと想える自信があるよ。
だから、大丈夫。
「それでいい」
邪魔で邪魔で仕方なかったものを、捨てた。
いつもそこにあって、通りづらくて
邪魔で邪魔で仕方なかった。
だから捨てた。
捨てた、その次の日。
いつものように、邪魔で邪魔で仕方ないモノを避ける
ように身体をよじって廊下を通ろうとした。
何も無かった。
身体をよじっても、キツい位だったのに、
すっからかんだった。
大切なものだったんだと気付いた。
もう遅かった。
戻ってくることは、ないだろう。
邪魔で邪魔で、大切だった。
「大切なもの」