菜な子

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邪魔で邪魔で仕方なかったものを、捨てた。

いつもそこにあって、通りづらくて

邪魔で邪魔で仕方なかった。

だから捨てた。

捨てた、その次の日。

いつものように、邪魔で邪魔で仕方ないモノを避ける

ように身体をよじって廊下を通ろうとした。

何も無かった。

身体をよじっても、キツい位だったのに、

すっからかんだった。

大切なものだったんだと気付いた。

もう遅かった。

戻ってくることは、ないだろう。

邪魔で邪魔で、大切だった。







「大切なもの」

4/3/2022, 1:26:06 PM