12/15/2025, 10:25:43 AM
あ、死のう。
ふと思うには暗い想いだった。
今までの自分は死んでも後悔しなかっただろうか。
まともに生きることを勧めるくせして束縛は強まる。
結局人間は本能でしか自分を証明できない。
性欲の傀儡になろうが周りを淘汰しようが本能なのだ。
A どうしたの?
B 死にたい。
A 死にたいの?
B いや、生きたい。
嫌いなものは捨てて好きなものは籠に入れる。
そんな価値観を眺める第三者が自分だと思い込んでいた。
神に成りたかった。
[明日への光]
12/14/2025, 10:56:10 AM
遥か彼方から眺めていた。
結末がどうであれ結局それはそうなのだ。
なんて短い生だろうか。
何かを成すには余りにも短いくせして、
何もなさぬには余りにも長すぎる。
30億秒の時間が全て泡となり消えるのだ。
幾度となく過ぎていくこの時間が今はただ、
余りにも苦しかった。
[星になる]
12/14/2025, 6:35:08 AM
人の声が聞こえる。
今僕は演じている。
その演劇も今日で終わりだ。
上がった幕が降りるのは必然
心残りなんてない、と言ったら嘘になる。
もっとここに居たかった。
もっと笑っていたかった。
たった十数年。
されど十数年。
今度は君が逢いに来てね。
[遠い鐘の音]
12/11/2025, 11:41:14 AM
湿った空気が吐き出される度白く染まった。
幾度と無く夢見た世界は跡形も残さない。
その太陽に焼き尽くされたい。
会いに来て。
僕の体も心も溶かして。
溺れるほど遠くへ連れて行って。
[夜空を超えて]
12/10/2025, 11:53:57 AM
色白な子山羊。
幾度も見てきた憧憬に目を見開いた。
暖かい、震える身体。
ありがとう。
……ありがとう。
君の匂いが鼻腔に広がる。
零れそうな瞳を揺らして見つめる色が綺麗だった。
口内で君が跳ねるたび胸が脈打つ。
銀食器に鏡写しになった己を見下す。
まるで獣じゃないか。
…いや、獣だったのかもしれない。
[ぬくもりの記憶]