「魔法」
疲れていても、何気ない日でも、その魔法はかかっている。
例えば、とある色を見たとしよう。その色を見て、私も貴方も(推し)の色だ……! と思うだろう。
他にも、その推しの概念や名前がほぼ同じ人を見つけても自然と口角が上がってしまうだろう? ……そういう事だ。
私達には推しに近いものを見ると反応してしまう魔法がかかっているのだ。
「君と見た虹」
学校に行く時に待ち合わせをするのだが、その時は生憎雨が降っていた。
「雨やばくね!?」
「んね、めっちゃだるい〜!」
そんな話が届いたのか、雨音は聞こえなくなり、傘も要らなくなったのだ。
「あっ、虹だ!」
「……めっちゃ薄いね! ほぼ見えないや!」
そこにはとても色が薄くて直ぐに消えそうな虹があった。
「……ごめ〜ん、遅れた〜!」
「あ、大丈夫だよ、行こ?」
いつまでもこのメンバーで虹を見れますように。
「夜空を駆ける」
……願い事、考えなきゃ!
初めて流れ星を見た時、流れ星はどの星よりも美しく、輝いていた。
周りが暗いのは、星を引き立てるため。星が動かないのは流れ星をよく見せるため。
最後の流れ星が夜空を駆けて行った。
……あーあ、結局一個しか願い事出来なかったや! また流れて欲しいな……
「ひそかな想い」
私が布教した作品、無事にハマってくれるかな……
あの時伝えた言葉の意味、気付いてくれたかな……
__考えてみると、密かな想いは日常生活でもよくあるものだ。
「あなたは誰」
純粋な頃の私に戻りたい。これが正直な気持ちである。
小学校の後半から私の心の中に謎の人格が入ってきて、純粋に人生を楽しんでいたもう一人の私は追い出されてしまったのだ。
1つの体には1つの人格しか普通の人は入らない。昔の私の人格は知り尽くして今を楽しめない私に奪われてしまった。
今のあなた(私)はこの二人? それとも、また新しい人格? ……あなた(私)は誰ですか?
____あの頃の人格、戻ってきてくれないかな……