私が居なくても生きていけそうだから、
僕の居ない日を生きていくのか。
生活必需品ではないから、ギターを抱いて寝る。
文化的な今日。
君が居なくても世界は生きる。
なにかとたいへんなことが起こる。
だからなんなのだ。
そういう気持でいることのなにがわるかった?
僕なんかいない方が、と考えたことがあった。
きっと君は幸せでしょう。
いつかは枯れる、いつか別れる。
そういう魂なのに。
忘れたくないだけなのに。
このままで居たい、痛い。
言いたい、こと、全部、いなくなればいいのに。
海に底なんてあるのだろうか
見たことないもないのに信じられるだろうか
底がある、ということは容れ物ということだろうか
電車で騒ぐ人がいて、誰も咎めないその意識の拮抗
反り返った花びらの群れは、穢れでしょうか。
例えばそれを正す人がいて、その瞬間にふっと糸がほつれていく。
ほんの少しそれが勿体ないような気がするのは、気狂いでしょうか。
誰も知らない互いが一瞬だけ一体となったあの瞬間が、
とても社会じみていて。
どうして世の中を赦せない
そうして世界を恨むのか
どうして上手に生きられない
そうして誰かのせいにする
どうして言葉にならない
そうして噛み潰した息を
どうして忘れてしまうのか
そうしてまた繰り返す
どうしても自分が好きで
どうしてか自分を嫌う
どうかして好きになりたくて
どうしてかみつけてしまう
どこか少し善くなれば
どこか少し悪くなって
どうにもしてこなかったくせに
夢を見ていたい、と思いながら、今もどこかで夢を見ている。
浅い眠りのような日々で、タオルケットを引きずりながら息をしている。
ほんとうは夢など見たくない、夢を見る前夜はいつも不安で、おそるおそる目を閉じる。
普段とはほんの少しずれた調子で始まる寝息は詰まっていて、時々呼吸のやり方がわからなくなる。
暗闇の中で踏み外して罠に嵌った。
どこでどんな罠か知らないまま光が差して、種明かしみたいに視界が晴れて。
すり切れた生活が始まる。