今日の天気は晴れ、私の心も晴れ!
『なんで』って? 気になっている君たちのために教えて差し上げようじゃないか!
それはだね、大好きなお姉さんに会えるからだよ!
大好きなお姉さんに会うといつも『凛ちゃんこんにちは』って言ってくれるのだ。
そんなふうに優しく話しかけてくれる大人は私の中であのお姉さんしかいない。
ほかの大人たちは私のことが可愛げのない子供に見えて嫌いみたい。
なら私もお姉さん以外には嫌われているんだからお姉さん以外嫌いになっていいよね?
私がいじめられていたってお姉さん以外は助けてくれないんだもの。お姉さん以外を嫌う理由なんて明確じゃない。
でも別にいいわ、私にはお姉さんだけいればいいの。
お姉さんがいればね、私の心の天気は晴れなの。
じゃあ良い天気だからお姉さんに会ってきます!
SNSのおかしなルールにいつも縛られている私。
そのルールは必ずアカウントの名前を本名にしなければならないこと。
しなかった場合は同級生による強制アカウント名晒しが実施される。
この間も同級生の女の子が自分の本名が嫌いでSNSの名前をカトレアにしたら、その場でアカウント名を晒された。その上、彼女の友人関係について口を出したり、本名をいじって遊んでいた者たちが手のひらを返すように『可愛いのに』といっていた。
ああ、地獄だ地獄。
でもこれが間違いだったとしても、謝罪をすることや認識の変化は起こるわけがない。だってみんなクズだもの。
誰もがみんな通る青春という過程だが、私は青春が分からないし大嫌いだ。
みんな学生の身である私に起きた嫌なこととか悩みを青春で片付けようとするから。こんな変な学生な私なんかの話なんて聞きたくないからだと分かっているけど。
私が人の期待に応えられなくてその日から期待してきた張本人に無視され続けたことも志望校の偏差値で自分の価値が下に見られても、全部大人は私に『青春なんだから仕方ないよね』と話してくる。
それを思い出して、これが青春なら捨てて消えてしまいたいと感じてしまった春の日。
まだ時が経っても青春は嫌いなままだなんて悲しいよね、惨めだよね。
蝉時雨がうるさい7月25日の事、私は花束を人にあげることにした。
人にあげるならその人の好きな花を花束にするべきなのだけど、私にはそれが分からなかった。
もうその人は私の目の前には現れないし、私に話しかけてくれることも無いんだから、好きなお花なんて聞けないよ。
でも私はその人を愛しているし、愛しているその人は、今日が誕生日なの。
だから今日は私が選びたい花を花束にしてもらったの。
その花はナデシコ、勿忘草、向日葵。
意味は「純愛」「真実の愛」「あなたを見つめる」
お花と花言葉が大好きだったあなたならわかってくれるわよね?
今日は大好きなお姉さんのお芝居を見に行く日、それは私にとって月に1回だけの幸せな日なの。
お姉さんは舞台役者でね、お芝居の時は別人かと思っちゃうけど終わったらいつもの優しいお姉さんに戻るんだ。
それでね私を見たらすぐに来てくれて『いつも来てくれてありがとう』って笑顔で優しく言ってくれるの。
私ね、そんなお姉さんが大好きでいつもお芝居を観に行くことを楽しみにしているの。
大好きなお姉さんに会うのとお芝居を見るのを今日も楽しみにしてるの!
お姉さんのこと、本当にだーいすきだよ!だから劇場で待っていてね!