【夫婦】
やはり今日が11月22日だからこのお題なのだろう
けれど、私は『夫婦』という文字を見て
うっ……と気まずくなった
それは自分が誰かと『夫婦』になることはないだろうと思っているからだ
大好きな相手はいる
知り合ってかれこれ13年目か?
とても円満だ、信じられないくらいに。
とはいえ、この国の法律が変わってくれないと『夫婦』は無理なのでね……
なんて。
文字書きの書いたことだ、フィクションかもしれないよ?
ただの愚痴ですね、はい。
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【どうすればいいの?】
どうしたら、じゃなくて、どうすれば、なんだなーなんて思いつつ、今日は気圧のせいか物凄く体調悪いんですわ、それこそ夕飯とかどうすればいいの?ってくらいに。
本当どうすんのよ洗濯もできてないわよ頑張って米は炊いたけどさ。
最悪夕飯がTKGだわよ。
低気圧の体調不良には五苓散っていう漢方が良いらしいってことで、試してみたけど効いた気がしないわ。
あー、怠い、頭痛い。
誰か代わりに大根煮てくれない?
松山揚げとほんだし入れてくれたらいいから。
もっと短くしたかったんですが800字弱です
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【宝物】
同じ小学校に通っていた友人とたまたま高校で再会した。
彼が引っ越したのは両親の離婚が原因だと聞いていた。少し心配だったんだけど、思ったより元気そうでホッとした。
懐かしいねと話をして、どちらからともなく同じ部活に入ろうかなんて言い出した。
「調理部なんてどうかなぁ」
俺はかなり緊張しながら言った。男子がほとんどいない部活だということはわかっている。
「俺さ、弟が生まれたんだよ。信じられるか? 12歳も年が離れてるんだぞ」
流石に驚いている様子の友人に、調理実習で作ったスイートポテトを持ち帰ったら弟がすごく喜んだのだと話した。
「だからさ、他にも手作りのおやつとか、作ってやれないかなあって。料理できる兄ちゃんとか、ちょっといいだろ?」
まだ幼稚園児の弟は俺の宝物である。あの笑顔を見るためなら『男の癖に』なんて言われても構わない。
「でもさ、男ひとりはやっぱり肩身が狭いじゃん?」
だから付き合ってよ、と拝むようにすれば、友人が苦笑して言った。
「……仕方ねぇなあ。一緒に調理部見学しに行くか」
「ほんと? ありがと、恩に着る」
この友人は父親に引き取られたと聞いている。その父親は再婚したりはしていないらしい。
つまりこいつには母親がいない。
忙しい彼の父親は子供に料理を教えてくれるだろうか。無理じゃないかな、と俺は思う。
今時、料理なんてネットで調べればレシピも動画も簡単に出てくる。
それでも、わからないことはあるだろう。誰かに聞きたいことなんかも。
俺と一緒に調理部に入ったら、この友人の今後の『生きやすさ』に少しは良い影響があるかもしれない……なんて。
そんなの俺のエゴでしかないけど。
それでも、せっかく再会できたこいつとの友情も、俺にとっては宝物になっていく気がしたから。恩着せがましくない程度に、力になれたらと思うのだ。
もちろん、その分俺も頼らせてもらうけどね。
【キャンドル】
まいったな。
私は『キャンドル』よりも『蝋燭』という言い方が好みなんだ。
ああ、『アロマキャンドル』は別かな。ひと続きの単語だと思うから。
うん、何が言いたいかってね、今日のお題は私にはとても書きづらいってことなんだ。
それはともかく、私の友人はアロマキャンドルやお香が好きでね。だけど食事とかお茶とか、他のものの匂いを邪魔するから難しいって言ってたな。
何より、のんびりする時間がなかなか取れないらしい。火を使うから目を離すのも怖いって。
もっと皆が余裕のある暮らしを送れるといいよね。
【たくさんの思い出】
私もそれなりの年月を生きてきた。たくさんの思い出があるはずだった。
それなのに、思い出せないことがすごく多い。
幼稚園……先生に関する記憶は一切ない。友達は居たような気がするけど、名前も顔も……
小学校。一年生の時の初めての友達は『あゆみちゃん』だったはず。名字と顔は忘れてしまった。
思い出せるのは断片的なエピソードだけ。
担任の先生の名前は覚えていない。六年間全員覚えていない。担任以外も覚えていない。
中学校。先生の名前はかろうじて二人思い出せるかどうか。クラスメイトは特別仲が良かった数人が記憶に残っているか……
人間に興味がないのかもしれない。
そこそこ親しいと思っていた相手でも、縁が切れて数カ月から数年で、半分以上は名前を忘れてしまう。忘れたくて忘れているわけではないのに。
再会することが滅多にないから、あまり支障はないんだけど。
みんなこんなものなのか?
そんなはずないよなぁ……
どうして覚えていられないんだろう。