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12/24/2024, 1:49:28 PM

義理の姉が突然姪っ子を置いて失踪した。
そのため、姪っ子が実家にやってきた。

父と母は仕事で面倒が見れないため
私が毎日面倒を見ていた。
彼女の笑顔を私は見た事がない。

彼女は3歳で父親(私の兄)を亡くしてしまった。
義理の姉もホストにハマってしまい
実の娘にはご飯も与えなかった。

イブの夜、私は姪の好きなハンバーグを作った。
気づいたら、姪の好きなものばかり用意していた。

家族全員で夕食を食べているとき
少し嬉しそうに沢山食べてくれていた。

夕食も食べ終わり、お風呂場で
暖かい湯船に浸かっている最中
姪っ子にサンタさんに何を頼むのか聞いた。

姪っ子は笑顔で答えた。
「おばさんにママになって欲しいって願うの!」
その言葉を聞いて私は涙がこぼれそうになった。


これからは、彼女の母親として
生きていくそう決めた。


私の大切な娘_

12/23/2024, 10:02:21 AM

クリスマスの贈り物

そっと置かれた赤い箱
中身は何だろう、星のように輝く
開ける前からわかる気がする
それはきっと、君の微笑み

包み紙よりも暖かい
リボンよりも結ばれた思い
手の中に残るのはただの空気
だけど心は満たされる

クリスマスの夜、贈り物とは
物じゃなくて、愛の形

12/23/2024, 5:36:28 AM

ゆずの香り

冷たい風が頬をなでる
冬の朝、静かな光が射し込む頃
小さな手のひらで包んだ
鮮やかな黄色の果実

そっと鼻先をかすめる
甘酸っぱくも優しいその香り
記憶の奥にしまわれた
懐かしいぬくもりを呼び覚ます

湯気立つ湯船に浮かべられ
広がるゆずの香りの輪
心の芯まで染み渡る
ひとときの安らぎ、幸せの影

この香りは約束のよう
季節が巡っても消えないもの
思い出の中でそっと揺れる
優しさと共に生き続ける

ゆずの香りに包まれて
明日へ歩む道を照らしていく
いつか誰かの心にも
同じ温もりを届けるように。

12/21/2024, 12:02:39 PM

大空に消ゆる恋

彼と交わした夏の約束。
どこまでも一緒に飛び立とう、と。
けれど彼の手はそっと離れ、
声も、笑顔も、風に溶けていった。

広がる空を見上げるたび、
彼の面影を探してしまう。
届かないと知りながらも、
風の中に残る温もりを追いかけて、
私は儚い夢にすがる。

たとえ遠く離れても、この大空が
私たちを繋いでいると信じて。

12/20/2024, 10:40:35 AM

鐘の音

霧の中で響くベルの音
遠く、かすかに揺れる調べ

冷えた指先に触れるたび
消えゆく白い吐息のように

誰かを呼ぶその声は
届くことなく霧へ溶ける

音が消えた後に残るのは
静寂と、一瞬の夢だけ。

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