12/21/2024, 12:02:39 PM
大空に消ゆる恋
彼と交わした夏の約束。
どこまでも一緒に飛び立とう、と。
けれど彼の手はそっと離れ、
声も、笑顔も、風に溶けていった。
広がる空を見上げるたび、
彼の面影を探してしまう。
届かないと知りながらも、
風の中に残る温もりを追いかけて、
私は儚い夢にすがる。
たとえ遠く離れても、この大空が
私たちを繋いでいると信じて。
12/20/2024, 10:40:35 AM
鐘の音
霧の中で響くベルの音
遠く、かすかに揺れる調べ
冷えた指先に触れるたび
消えゆく白い吐息のように
誰かを呼ぶその声は
届くことなく霧へ溶ける
音が消えた後に残るのは
静寂と、一瞬の夢だけ。
12/19/2024, 10:51:37 AM
寂しさは静かな影のように
夜の隙間から忍び寄る
灯りの消えた部屋の中で
ひとり、時を待つ心に触れる
遠くに響く風の声
それは答えのない呼びかけ
空っぽの椅子と揺れるカーテン
天井には強く縛ってある縄
そして、星となるわたし_
12/18/2024, 3:15:26 PM
冬は一緒に、
雪が舞い散る夜、
暖かな手を取って、
心が寄り添うように。
凍える風の中、
笑顔で包まれて、
星空に願いを込め、
二人の世界が広がる。
冬は一緒に、
どんな寒さも怖くない、
君となら、どこまでも、
温かさを感じていたい。
12/17/2024, 2:34:38 PM
とりとめもない話
夜風が窓を叩く頃
君と交わす、とりとめもない話
時を追うことも忘れ
言葉は川の流れのよう
星の数ほどある言葉が
心を揺らし、笑い声を繋ぐ
大事なことなんて話さなくていい
ただ今を、ゆるやかに泳ぐ
朝が白み始めるまで
ふと途切れた沈黙さえ
優しさに満ちていた
君といた、このひととき
「またね」と言い残す扉の向こう
心には確かな灯りがともる
とりとめもない話こそが
明日を生きる力になる