桜川 猫未

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4/29/2025, 11:50:48 AM

好きになれない、嫌いになれない。
僕は花。彼女は、毒である。
彼女が好かれないのは重々承知していた。
だが、僕が彼女を好きになる理由は無かった。
かと言って誰も、彼女を嫌ってなどいない。
普通に話すし、普通に笑う。
彼女も同じだった。
普通だった。
のに好きになれなかった。
そして嫌いにもなれなかった。
慣れなかった。
毒で回る蚊の様に。
                       ❧✡

4/28/2025, 11:55:10 AM

夜が明けた。
窓辺に腰掛けオープンが温まるのを待つ。
甘いバターが生地に馴染むまでに温まれば良い。
可愛く型どった生地を天板に並べ、
どの袋に詰めて贈ろうか、と考えながら
月が沈むのを見た。
何とも言えぬ優越感。
ずっと。
続きますように。
                       ❦❦

4/27/2025, 9:24:52 PM

ふとした瞬間に思い出す。
暖かな光が包み込むような感覚。
ね、たまにあるっしょ
                        ❦

4/26/2025, 12:41:45 PM

どんなに離れていてもね
覚えていてね
私も覚えているよ
だから忘れないでね
約束だよ。
                        ✡

4/25/2025, 10:50:55 PM

「こっちに恋」「愛にきて」
あの子はどうなってしまったのだろうか。
私の小さな幸せが奪われて消えた。
同仕様も無かった。
時間が経てば忘れられると思っていた。
無理だとわかったのはそう、遅くはなかった。
難しいことに、恋は煩わしく、冷淡だった。
こっちに恋。

私を産んだ女はどうなってしまったのだろうか。
私の小さな幸せが奪われて消えた。
未来などどうでもよかった。
だから同仕様も無かった。
時間が経つほど忘れられなくなる。
無理だと思えばそう思えてくる。
難しいことに、愛は諄く、冷酷だった。
愛にきて。
                        ❧

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