春風とともに遠くへ行ってみよう。
と、勇気が湧いてくる。
あまり入らない路地裏で小さな和菓子屋を見つけた。
甘いお饅頭をほろ苦い抹茶が包み始めて、
「おいしい」
思わず声が漏れる。
[春は、沢山の出会いと別れですから]
「そうですね」
和菓子屋のお婆さんはニコニコと空を眺めている。
[この先に綺麗に咲く桜があるんですよ、]
「そうなんですか、」
[是非一度見に行ってみてください。]
「はい」
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涙。
嬉し涙。
悲し涙。
涙。
涙なんて見せないわ。
なんてったって魅せ物だから。
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小さな幸せ、
昼間近、太陽も高く昇り暖かな光が差し込む。
庭の池には赤い鯉が悠々と泳いでいる。
部屋の中から、昼ごはんを作る音。
どこからか飛んできたシャボン玉は虹色に輝いている。
青空ほどではないが綺麗な空。
これが今日の小さな幸せ。
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春爛漫光が差し込み気分上々。
三寒四温が続く今は欣喜雀躍。
春和景明な日頃に虚心坦懐。
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七色
空の色は光か、影か。
それとも光と、影か。
そもそも、空に色は存在するのか。
私達の角膜や水晶体で作り上げた虚像なのか。
空本来の実像なのか。
知る由もない、
空から光が消えたらどうなるだろうか。
みんな死んでしまうかもしれないな。
影が消えても同様だろう、
七色、考え深い七色だ。
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