君と見た虹
君と見た空
君と見た花
君の奏でるワルツは花の色
くるくる手を回し
タンタン足を動かした。
何回でも、何回でも、
花のワルツはオルゴールで。
✡❦
ひそかな思い。
うちのクラスはみんな馬鹿で、言う事聞かなくて、
空気読めなくて、先生にタメ口で、
学年で怒られたときは八割うちのクラスの悪い事。
でも、体育祭とか一致団結してて、
授業で私のいいとこ見つけした時なんて、
クラス全員に書いてもらったっけ。
男子と女子の壁がなくて、全員で
先生にサプライズ仕掛けたこともあったな、
意外と、長いようで短い学校生活。
みんな馬鹿で、面白くって楽しいクラス。
最後の日にも先生にサプライズ!
なんて楽しい思い出ばっかり。
ずっとこの先ずっと、みんなで仲良くいたいな。
同窓会はフランスでやるらしい(笑)
サッカー部の子がお金全部出すとかなんとか。
楽しみにしてるぞ!
また会おうね。
私のひそかな思い。
❦
あなたは誰。
何の躊躇いもなく投稿した歌が、
この歌詞にはこんな意味がある。
このキャラクターの目がこうだからこんな意味だ。
だのだの、うるさくってありゃしない。
そんな意味は全くないのにうざいな。
わかったよ、意味深な曲作ってやるよ。
このキャラクターと歌詞がどうのこうので、
あーなって、こーなる。完璧だ、
投稿。
が、誰も、気づいてほしいところを突かない。
なんでだ。
これだから、ファンを名乗る資格ないんじゃないか。
とかなんとか。
でも、ファンって言ったって。
それは、アバターでしかなく、
偽りの自分であり。
偽りの誰かである。
そんな人に投稿したところで何になる。
一体、あなたは誰。
❧✡
手紙の行方。
私が書いた手紙、読んでくれましたか?
読んでません、風に飛ばされたんです。
子供みたいな言い訳ですね。
っ、本当なんです。
そうですか、まぁ、いいです。
ついてきてください、
はぁ、
それにしても手紙、何処に行ってしまったんでしょう。
くしゃり。
少女が手紙を強く握っている。
「的場」
そう書かれた手紙は、彼女の手にある限り
読まれることはないだろう。
あるいは、破り捨てるかもしれない。
でなければ、燃やしてしまうかもしれない。
「彼の手に渡るのが一番危ない。」
少女は呟き、スッと消えて行った。
まぁ、彼女が持ってるなら何とかしてくれるだろう。
そういうものなのですか?
ふふ、人間は難しいよ、
なら、辞めてしまえば良いものを。
そういう考えもした時期もあったかな、
✡
夏目友人帳より
輝き
またね、の口約束。
あと17日。
道路に潰れた吹き口。
投げて踏まれたのだろうか。
必要が無くなるとただのプラスチック。
シャボン玉なんて夢でしかない。
必ず割れるでしょ。
虹色の輝き。
混ぜたらほら、
未来は七色。
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