帽子かぶって何処へ行く？
あの子は帰る場所なんてないだろうに。　
着物に合わない麦わら帽子。
誰も止めやしなかった。
あの子は笑ってた。
一人で楽しそうに笑ってた。
行く道全部が暗闇で。
絶望的な世界線。
あと一歩踏み出せば。
先。
地獄。
それ以外は要らないと。

『何処へ行く。』
「何処へだって行けるのよ、一人だもん」


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小さな勇気
それははじめの一歩だと思う。
何事にも必要な第一歩。
案外楽しいよ、
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わぁ！
何が見えているのか？
私達は、居場所を見つける為に旅をする者だ。
何がそんなに面白い。
だってすごい景色じゃん！こーんなに星みたことない！
だから何だ？
あっ流れ星！
それはただの塵だ。…？　何をしている？
願い事、３回言えると願いが叶うのよ。
あんな一瞬に３回か、金金金ぐらいしか言えぬな。
なにそれ、中３男子じゃん！
ちゅう、さん？　
まぁいい、よくわからん事は置いておいて、
そろそろ行くぞ。
もう行くの？
あぁ、
やだ！もうちょっと居させて！
駄目だ、これよりすごい景色見たくないのか？
ゔ、見たいんだけど…、……分かった。行くよー
あぁ、何処までも歩いて行けるさ。
なにそれ、
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終わらない物語。
その向こう。海に向かって走ってゆく。
キラキラの中。
コポコポ。
空気の昇る音。
浮いていく。
目を開ける。
太陽の光が顔を気持ちよく刺した。
水中。
まるで星空。
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やさしい嘘。
やさしい嘘って知ってる？
知らんけど、
やさしい嘘ならついてもいいんだって！
あっそ。でも嘘は嘘やろ。
うん、そうなんだけどやさしい嘘だから！
はいはい、嘘の優しさなんて誰もわかんねぇもんやろ
私は、わかるもん！
そうですか。　

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