セーター
「俺たち彼女なし、3人組!」
[改めてどうした!?]
「あっ、でも、あいつ彼女、できたらしい、」
[何?!そーゆーの早く言えよ、
あー、これで俺ら二人だけか、彼女いねぇーの]
「うん」
『おいおい、どーしたムード下がってんぞー』
[裏切り者め!!話しにはもう入れてやんね]
『は?、どーゆこと?』
「お前、彼女いる、裏切り者!」
『あー…、もう広まってんの?』
「後輩!バスケ部マネ!」
[年下かよ、よけぇー萎えてきた]
『でもさ聞いてくれよ、』
[?]
「?」
『後輩のさ、由美ちゃんがさ』
[よりによって、マネ1位の美女に、げーぇ]
『聞けって、そう、由美ちゃんがさ、
最近寒いから手編みのセーターを編みたくて、
重すぎますかね
だってよ、』
[手編み?!愛されすぎだろ、羨ましい…]
「重くね、」
[何いってんだ、彼女とペアルックとかになったら…
あーーー!想像するだけで泣けてくる。]
『そう、重いかもって由美ちゃんも言ってて、
どうしようかな?』
[貰え、いらんなら俺が貰う。]
「関係なくね」
『それな、』
[欲しい!欲しい!俺にくれー]
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落ちていく。
ぐらり、と地面が傾き空が黒く狭くなった。
倒れる寸前、なんとか意識を保とうとした。
が、無念に散る。
ぐんぐん、地面に引っ張られもう倒れているはずなのに
まだ落ちる。
ぐんぐん、落ちていく。
引っ張られ、引っ張られ、見えない引力が私を潰す。
声にこそならない苦しみ。
苦しみの先には幸せがあるのか?
否
落ちていく。
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夫婦…姉貴と兄貴は夫婦みたいやな、
「何ゆってんの、私達は夫婦じゃない!」
血は繋がっていないが、いや、血が繋がってないなら
夫婦でもいいのでは、
と、まぁ色々考え
『うちは兄貴と姉貴の子供です!』
[なんやそれ、にゃんこみは俺らのこどもなん?]
『うい、』
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どうすればいいの?
突然の悲しみは、
突然の苦しみは、
空気の重みを嫌でも感じたあの頃は。
どうすればいいの?
駄目だって、
悪い子だって、
不幸は全部私の所為。
どうすればよかったの?
騒がずに、
足掻かずに、
全てを受け入れやってきた。
どうすればよかったの?
表情を殺し、
感情を殺し、
私の存在を殺したのに。
どうすればいいの?
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キャンドルをつけた。
キャンドルといえば少しムードを感じるが、
和蝋燭、蝋燭といえば神秘を感じる。
呼び方作り方で空気を変える蝋燭、
同じものは一つもない。
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