桜川 猫未

Open App
10/17/2024, 12:23:05 AM

やわらかな光が私のトゲトゲを包んだ。
『棘なんて丸くしてしまえば良いものよ』
『だって無理に取ると傷がつくでしょ?』
やわらかな光が私のトゲトゲを包んだ。
                        ❦

10/15/2024, 6:13:03 AM

高く高く

高く高く

もっともっと

高くから落とす。
ボキリという音は飽きた。
それ以上の物を求める。

高く高く

高く高く

もっともっと

高くから落とす。
グシャリという音も飽きた。
それ以上!!!

高く高く
高く高く
 
地面がひっくり返る
あの瞬間。

歪む顔が忘れられない。
なんと美しくなんと誇らしい物か、

私の死に方は貴方によるの、
貴方の生き方は私によるの、

さあ、私の為に、◯◯◯。
                       



                       ❧✡


10/14/2024, 7:04:34 AM

子供のように
騒いで騒いで騒いだ。
泣いて泣いて泣いた。
怒って怒って怒った。
疲れて疲れて疲れた。

飽きた
                        ❧

10/13/2024, 6:06:12 AM

放課後
誰も知らない猫が鳴いていた。

放課後
誰も知らない本の表紙を見つめていた。

放課後
誰も知らない道に誰も知らない喫茶店が

放課後
誰も知らないコーヒーの香りが

放課後
誰も知らない放課後に、


                        ❦

10/12/2024, 12:54:08 AM

カーテンを開け日の光を部屋に入れる…事は無い。
何故かって?
アルビノと言う病気の所為もあるが
単に眩しい。
そんな気持ちに目もくれず、
彼はシャッとカーテンを開けた。
「嫌ー眩いー」
[日の光浴びろー、ってアルビノか、] 
「別にええねんけど、ちょっとは配慮してーや」
[すまん、すまん、]
「まぁ、何かの所為にするんもよーないか、」
まだ眩しい日の光だが何だか暖かい気がした。
                        ❦

Next