桜川 猫未

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10/8/2024, 10:21:00 AM

束の間の休息
学校の、教室の、机の中に、
束の間の休息 
お家の、お部屋の、本棚の中に、
束の間の休息

本を開けば世界が広がる。
本を開けば心が踊る。
本を開けば、本を開けば、

見えない世界も見えてくる。

本の埃を払う。

世界に一つだけ。

世界に一つだけの私の世界。

                        ❦

10/7/2024, 10:12:28 AM

力を込めて、
大きな壁を押す。
「うああああああ」
こんな大きな声がでたのかと笑みをこぼしながら。
「うああああああ」
大きな壁を押す。

なんの為に?
知らねーよ

誰の為に?
ふふ、自分の為だよ

もう、諦めたら?
上等だ、やってやるよ

うああああああ、
おりゃああああ、

大きな壁が動くまで
                        ❧




10/6/2024, 10:11:30 AM

過ぎた日を想う
晴れの日 
雨の日
風の日
雪の日
あの窓から見た景色は
忘れられない。
空に浮かぶ月、雲
何故か忘れられない。

あの縛り付ける鎖さえも懐かしい。
ありがとう、
さようなら、

過ぎた日を想う。
                       ❧✡

10/6/2024, 6:01:41 AM

星座の神話

昔、昔ある少女が必死に生きていました。
親の圧力と友達のいじめにも耐え抜いていました。
そんな時少女が空に向かって叫びました。
「もう、死にたい」
とても哀れに思った神様が
少女を空にあげて星座にしてくれました。

ある少女の星座。

                        ❧

10/5/2024, 9:20:16 AM

踊りませんか?
食事の後、恒例の時間が来た。
必ず声をかけてくる貴方と今夜も踊ります。
えぇ、と返事をし
よく分からないステップとよく分からない音楽で
私にはこの時間がしんどい。
貴方の顔も浮かぬまま、
「早く終わるといいねぇ」
ふふ、と微笑む貴方。
高鳴る雰囲気とは裏腹に
私たちには黒い裏面がちらつく。
見て見ぬふりはもう疲れました。
この事を公にするのは私たちが疲れます。
どうしたら良いのでしょうか。
貴方は。
私は。
檻の中。
                        ❧

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