桜川 猫未

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10/13/2024, 6:06:12 AM

放課後
誰も知らない猫が鳴いていた。

放課後
誰も知らない本の表紙を見つめていた。

放課後
誰も知らない道に誰も知らない喫茶店が

放課後
誰も知らないコーヒーの香りが

放課後
誰も知らない放課後に、


                        ❦

10/12/2024, 12:54:08 AM

カーテンを開け日の光を部屋に入れる…事は無い。
何故かって?
アルビノと言う病気の所為もあるが
単に眩しい。
そんな気持ちに目もくれず、
彼はシャッとカーテンを開けた。
「嫌ー眩いー」
[日の光浴びろー、ってアルビノか、] 
「別にええねんけど、ちょっとは配慮してーや」
[すまん、すまん、]
「まぁ、何かの所為にするんもよーないか、」
まだ眩しい日の光だが何だか暖かい気がした。
                        ❦

10/8/2024, 10:21:00 AM

束の間の休息
学校の、教室の、机の中に、
束の間の休息 
お家の、お部屋の、本棚の中に、
束の間の休息

本を開けば世界が広がる。
本を開けば心が踊る。
本を開けば、本を開けば、

見えない世界も見えてくる。

本の埃を払う。

世界に一つだけ。

世界に一つだけの私の世界。

                        ❦

10/7/2024, 10:12:28 AM

力を込めて、
大きな壁を押す。
「うああああああ」
こんな大きな声がでたのかと笑みをこぼしながら。
「うああああああ」
大きな壁を押す。

なんの為に?
知らねーよ

誰の為に?
ふふ、自分の為だよ

もう、諦めたら?
上等だ、やってやるよ

うああああああ、
おりゃああああ、

大きな壁が動くまで
                        ❧




10/6/2024, 10:11:30 AM

過ぎた日を想う
晴れの日 
雨の日
風の日
雪の日
あの窓から見た景色は
忘れられない。
空に浮かぶ月、雲
何故か忘れられない。

あの縛り付ける鎖さえも懐かしい。
ありがとう、
さようなら、

過ぎた日を想う。
                       ❧✡

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