時を告げる。
Q 時を告げるものといえば?
A 時計、
Q 時を告げるものといえば?
A …なんだっけ?
Q 何を告げる?
A …?
Q ?
A ?
? ?
? ?
Q この世界で一番大切だった物は何でしょう?
A ??????
忘れていく。何もかも。全てを差しを以て忘れていく。
何が。誰で。何故か。自分。
『境目は誰にも見つからないよ』
✡
貝殻を集めて早し最上川。
「五月雨をでしょ」
[五月雨か、じゃあ、貝殻を集めて遅し…?]
「信濃川?」
[信濃川!!]
って、どーゆこと?
君が面白そうに笑うから、うちも面白くなってきて、
貝殻を集めて遅し信濃川
って話てたら先生が
何だそれ、五月雨を集めて早し最上川だろう?
[先生が間違ってるんよ、]
「そーですね、先生が間違ってます!」
何だ、俺が違うのか、でもちゃんと覚えとけよ
『はーい』
貝殻を集めて遅し信濃川、
❦
きらめき
空の旅 きらめき?
海の音 きらめき?
陸の響 きらめき?
暗い部屋 きらめき
下を向く きらめき
引きずる きらめき
今、足元には本当のきらめきが落ちている。
蹴るのか、踏まずに拾うのか。
きらめきには凄い力がある。
そのきらめきが心を満たすのか堕すのか。
私には解らない。
解りたくない事実。
きらめき?
きらめき。
✡
些細なことでも
学校で休みの子のプリントを綺麗に折る
学校で黒板を綺麗に消す
図書室で皆んなが取り出しやすい様に本の前だしをする
図書室で誰も知らない本の埃を払う
帰り道で子供連れのお母さんを助ける
帰り道で花を踏まない様にする
些細なことでも、
知られていても、知られなくても私は続ける。
些細なことでも
❦
心の灯火
彼は言った。
「お前が死んだとき、皆んなが悲しみで
立ち直れなくなる、すげー方法教えてやるよ。」
血液のがんで余命宣告されている男の子に言った。
『皆に優しくする事だ。』
男の子には本当の優しさが分からなかった。
彼は目が見えなかった。
手術の成功率は40%、
なかなか踏み切ることができなかった。
そんなときスイスの病院で出会った男の子。
「もう自分に未来はないから皆んなを苦しめてやる。」
そんな男の子を救った彼。
お互いに心の灯火になる事はまだ知らない。
遠い未来の話。
星が瞬き。風が吹き。
皆、男の子の事を忘れることは出来ない。
皆、彼の事を忘れることは出来ない。
彼もまたアイツを思い出すように、
アイツもまた彼思い出す。
星が瞬く。
❦
探偵チームKZ事件ノートより。
探偵チームKZ’ Deep Fileより。