雨に佇む、濡れた髪から雫が落ちて
アスファルトを濡らす。
まぁ、それ以前に雨で濡れているが、
皆んなが不思議そうで迷惑そうな目で私を見つめる。
(見せもんじゃねぇーんだよ)って言っても無駄だから
路地裏で身を潜めた。
あったかい家であったかい家族に囲まれてあったかい
ご飯を食べるそしてあったかい布団で明日を迎える。
「はっ、」目が覚める
「しょーもない夢見た。」
明日こそ認めてもらえるように親に必死にしがみつこう
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私の日記を貴方が読んだ。
私の日記は皆んなへの贖罪。
「心が隠れてるよ。」
貴方が言う。
今は何も感じない。
(うん、)
なんかごめんね、そして、有り難う。
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向かい合わせ、
目の前に私の心を救ってくれた貴女がいる。
貴女は浅い浅い笑みを浮かべて言った。
「お前は僕のタカラモノ《玩具》なんだから」
浅い、浅い笑みを浮かべて言った。
「僕の言うことだけすればいいんだよ。」
「ずっと…ずっと側にいて…お願い…」
貴女は泣き叫ぶ。
「お願い!お願い!ずっと側にいてよ…!」
「何で、皆いなくなるの、
ずっと側にいるって言ったのに」
「僕達は目に見えない深い繋がりがあるのに。」
「苦しいよ、ねぇ、助けてよ、ねぇ、ねぇ、ねぇ、」
「苦しめてやる。苦しめてやる。皆んな皆んな、」
!!!!!!!!!居なくなれ!!!!!!!!!!!
【空に浮かぶ雲が流れて、消えて、誰かの笑い声と叫び声と呻き声と嗚咽 あぁ、誰かがまたやられた。まただもう、誰かに助けを求めることさえも辛く悲しくなっていき誰にも見つからない暗い部屋でただ闘う日々。】
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ごめんねトール
フルーツバスケットより
やるせない気持ちを抱えたまま歩く帰り道、
別段、嫌なことが無かったといえば嘘になるが、
もうどうでも良くなってきたところだ。
友達が言った。「死ぬわけではない。」
孤独を感じるメカニズム。
時は原始時代。
人はグループに属していないと死ぬとされていた。
が、今は違う。グループに属していなくても
死ぬわけではない。そう、それを知っているからこそ
孤独をなお感じるのかもしれない。
やるせない気持ちを抱えたまま歩く帰り道。
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裏返し
表に返す。
裏が表なら表が裏?
そうなると表と裏が分かりにくい。
表と裏、裏と表と表と裏
表?裏?
あの子は裏?、表?
私は表?裏?
裏と表と裏と表と裏と表と裏と表のハッピーエンドは?
表がバッドエンドで裏がハッピーエンド?
裏と表と裏と表と?
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