ずんちゃ

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11/17/2023, 10:48:34 AM


冬になったら待ちに待ったコタツが出せる。

コタツでみかん、コタツでアイス、コタツでお昼寝。
冬ならではの楽しみだ。

寒くなり始めたらそれはもうすぐにコタツを出したい。

早すぎると咎められたってかまわない。

それでもわたしはコタツが好きだ。

コタツを愛している。

どうせなら来世は可愛がってくれる家庭の猫になって、ゆっくりまったりしながらコタツの中で丸くなりたいものだ。

11/16/2023, 10:37:52 AM


「うぅ…ぐす…っ」


「なにも泣かなくても…」


「だってぇっ!!」


めそめそと泣く友人。
周りの同級生たちはああ、またやってるなという生暖かい目でこちらを見ている。


「はなればなれなんてやだよ!これから私どうしたらいいの?」

「仕方ないでしょう?クジで決まったんだから。
というか1列挟んだ隣だし。ぜんぜんはなればなれじゃないし」

「かわるよぉ〜!!!隣じゃないんだもん!隣じゃないとわからないところ教えてもらえない…」

「授業終わってからでもいいし、放課後でも大丈夫でしょ。みんなに迷惑かけるのはだめ。わかる?この空気。このビミョーな感じ!わがまま言わないで大人しく受け入れなさい」


「………はぁい…………」



ちなみにこの茶番は席替えや、グループが教師によって決められいる場合などに毎回している。
正直かなり面倒くさい。

どうしてこいつと友達やってるんだろうと考えるのが私の日常だ。

悪い子ではないんだけどね。

11/15/2023, 11:51:11 AM


冬のとある日。
わたしは運命の出会いをしました。

「それがこの子です…!!!」


じゃーん!という効果音とともに見せられたのは、1つの画像。


「この子って…猫じゃん」

「そう!子猫!!!かぁわいいでしょぉ!」

「運命の出会いっていうから男かと思うじゃん」

「いや、それはナイ。ほらみてよ!めっちゃ可愛くなーい?!この白いもっふもふの毛並み!!ちっちゃいフォルム!ぷにぷに肉球!!!!職場の人から引き取ってくれないか〜って言われて画像見せてもらったとき、これはもう運命だと思ったねっ!」

「あんたねぇ、ペット飼い始めたら終わりだよ?」


「いやだからほんとにそーいうのドウデモイイ。
わたしはこの子がいてくれたらいいの!一生!」

「あ、そう。あんたがいいならいいけどね」

「はぁ…かわいい…ずっとかわいい…一生かわいい…」

「うわー…重症だあ…」


11/14/2023, 11:46:56 AM



秋風がふく、ちょうどこの時期だった。
お互いの進む未来のために、別れることを選んだあの日は。


あれからもう3年が経っていた。


「うう…緊張するなあ…」


離れ離れになってから一度も連絡を取ったことがない。
連絡先から彼女の名前までとび、通話ボタンを押す一歩手前でかれこれ1時間格闘していた。



「やっぱり今度にしようかなあ…でもなあ…」



うーんうーんと悩み頭を抱える。
彼女の声を聞きたいと思ったのだ。
最近色々有りすぎて疲れてしまって、だから声を聞けたらまた頑張れる気がすると、そう思ったから。


「よ、よし…かける…かけるぞ…って、え?!」


ついに決心してタップしようとした瞬間、着信画面に切り替わる。
そこに映し出された名前は、今まさに電話をかけようとしていた彼女からだった。


「あっあの!もしもしっ!」


〘―――…ひさしぶり。いきなりごめんね〙


「だ、だだっ、だ、大丈夫!!あの、その…ひさしぶり、だね。元気してた…?」

〘うん。あのね、どうしても声が聞きたくなって〙


「え」


〘ほんとにごめんね。迷惑……だったかな…?〙


「そんなことないっっ!!えと、わたしもねっ!」


〘?〙


「わたしもね、いま電話しようと思ってたの。
だから同じ気持ちだったんだって、嬉しくなって…」


〘そっか…。夢が叶うまで連絡とるのはやめようって約束、二人とも破っちゃったね〙


「…うん。でもほんとうに嬉しい。聞いてもらいたいことがいっぱいあるんだ」


〘私も話したいことがたくさんあるの。あの日から今までのこと〙



そうして私たちは、時間の許す限りたくさん話した。
また明日から、夢に向かって頑張るために。







11/13/2023, 11:11:46 AM


「ここでお別れですね…」


目の前には2つの分かれ道。
彼女は右に、わたしは左に。


きっともう二度と会うことはないだろう。
けれど、それを言葉にしてしまうのが怖くて。
言ってしまったら、今まで築いてきた絆さえも消えてしまいそうで。

彼女も同じことを思っていたのだろう。
ぼろぼろと涙を流しながら笑みを浮かべていた。


「いつか、いつかまた、どこかで」

「…っ…は、い…!!また会いましょう…!必ず…!!」


私たちは[さよなら]のかわりに、叶うことのない再会の約束をして、互いの行くべき道へと進んだ。

たとえ二度と会えなくても、どんな困難が立ちはだかっても、きっとこの日交わした言葉に勇気づけられるはずだから。






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