9/23/2024, 5:38:59 PM
通りすがった公園でふとジャングルジムが目に入った。
懐かしいな。
ジャングルジムを見ると、あの日を思い出す。
あれは夏の日のこと。
セミがやけにうるさかったことを覚えている。
幼なじみの男の子とジャングルジムで遊んでいた。
私が手を滑らせて落ちそうになったとき、その子が助けてくれたんだ。
遠い遠い、夏の日の思い出。
淡い初恋の想い出。
あの子はあれから引っ越してしまって
告白もできずそのまま。
元気にしてるかな?
別の人のヒーローになっているのかな?
私にとってのヒーローは、今でも君、ただ1人だけなのに。
『ジャングルジム』
9/22/2024, 3:54:12 PM
笑っている声、
泣いている声、
怒っている声。
世界は音で溢れている。
そんな世界で、ずっと聞こえる声がある。
弱々しく、「助けて」って
僕に助けを求める声。
君はどこにいるの?
今、君を助けに行くよ。
『声が聞こえる』
9/21/2024, 5:14:43 PM
秋が来るたび思い出す。
あの少女との日々を。
今、あの子はどうしているのだろう。
元気に過ごしているだろうか。
淡くせつない恋は風に乗り届かぬまま遠くへ消えてゆく。
『秋恋』
9/19/2024, 12:55:08 PM
このまま時が止まれば、きみとずっと一緒にいられるのかな?
変わらない世界、変わらないきみのままで。
そんな、叶うはずのないことを願ってしまう。
どんなに願っても、時間は残酷に僕たちをさらっていく。
わかっているよ、永遠なんてないこと。
だけど、せめて今、この瞬間だけは永遠を願わせて。
『時間よ止まれ』
9/18/2024, 12:09:19 PM
ビルの屋上から見下ろす街は昼間とは違いキラキラと輝いていた。
いつも見ているはずの街、僕の大嫌いな街。
それなのに屋上から見えた夜景はひどく綺麗に思えた。
「この景色を汚したくはないな。」
そう思いながら僕は静かに屋上を後にした。
『夜景』