9/13/2024, 4:36:15 PM
ベランダに出ると夜明け前の静けさが僕を包んだ。
まだ街が眠っている、そんな時間帯が僕は好きだ。
ベランダの手すりに体を預け、ただ空を眺める。
さっきまでは自らが主役とでもいうように輝いていた星たちはやがて太陽のオレンジにのまれていく、
……どんなに頑張って輝いていたって星は太陽の光にかき消される。
夜明けの空って人間の世界みたいだな。
だから夜明け前が好き。
太陽のいないみんなが主役であれる夜明け前が。
夜明けの空に背を向けて、室内に戻る。
あぁ、今日も一日が始まる。
『夜明け前』
9/12/2024, 7:09:40 AM
あぁ、今日もまた終わるのか。
カレンダーにバツ印をつける。
結局何も出来ないまま無意味に時間だけが過ぎていく。
もう既にカレンダーの半分以上がバツ印で埋められている。
ふとカレンダーのバツ印が自分の生き方に対する評価のように感じて
何となく見ていられなくなって顔を背けた。
『カレンダー』
9/10/2024, 12:54:20 PM
心の中の大きな何かが抜けてしまったよう。
何が抜けてしまったのか、今の僕に知る術はないけれど
ただひとつ言えるのは、生きたいという気持ちがなくなったということだけ。
『喪失感』