ドラえもんが当たり前にいる時代まで未来に飛んでみたいです。それこそ、タイムマシンとかを使って。
何年後だろう…100年後?150年後?
こんな短い間にスマホやらVRやら流行ったらんならドラえもんがいつか出来るのも、夢じゃあない!
ただ、その前に四次元空間を見つけるのが1番大きな壁で大変なんじゃないかなあ、と思う。
今の私達の想像と夢が現実に叶った世界を見学してみたいです。できるなら作者本人も一緒にね!笑
(これはただの感想文です。)
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「私に会いたい?」
『はい、2101年におられる『叶海様』より、2301年の佳南様と一緒に旅行したいとの要望を承っております。』
綺麗な輪郭を描いた頬、紅が綺麗に塗られた薄い唇、艶めく黒髪をもった、なんとも世間でいう『美人』を象徴するような容貌をもつその人。どこか安心感を抱く。その人はふんわりとした口調で話を続けた。
『本社のタイムマシーンを用意しております。ループする際の注意事項や搭乗するタイムマシーンのナンバーについては後日、カードキーとともにお送りしますね。叶海様は1週間のプランを予約しております。現在1週間滞在のプランが20%の割引をしておりますのでそちらをご検討なさいませ。もし同意なさる場合、この端末に指紋を入力してください。2人の面会の場をこちらで用意させていただきます。』
5年前、ついにタイムマシーンが実現された。ゆえに
時空旅行が盛んになり、そのブームは今でも続いている。
「分かりました。叶海さんはどの年代まで一緒に行きたいと言っているのですか。」
『佳南様の望む場所でいい。と仰っております。どこの年にループなさいますか。西暦でお応えください。』
今、私の目の前にいる女性はアンドロイドだ。
最近のアンドロイドは本当に人間と似て作られている。首筋にバーコードがあるかを確かめなければ、誰もが普通の人間と見間違えるだろう。しかし私には顔が整いすぎて、少し気味悪いとも感じる。
(うーん‥いつにしようかな。なるべく旅行する人が少ない所が良いけど、)
「じゃあ…2018年!」
途端にアンドロイドは瞬きを止めた。しばらくこの空間に沈黙が続く。今頃脳内でコンピュータが高速計算しているのだろうか。でも中々返事が帰ってこない。
さすがにこの回答じゃだめか、訂正しよう。
『はい。承りました。場所はどこを希望しますか。』
「えっ」
アンドロイドはさっきまでの沈黙がなかったかのように、あくまで自然な笑顔で語りかける。
本来タイムマシーンは開発された年から未来にしか行けない。過去にループしてしまうと、本来は無かったはずの技術が混ざってしまい当時の文明に影響を与えてしまうからだ。つまり、本来ならループできるのは2296年以降なのである。冗談を言って少しからかうつもりだったが、こうも受け入れられると返って困ってしまう。
(すみません。長くて重いかもしれません。瞼も重くなってきたので今日はここで終えます。)
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取取の色が置かれた世界で
君が目を開いたとき
その透明な膜を突き抜けて君に届く色は何色?
君の目には世界がどんな色に見えている?
まあ、
私は自分の目を覆う膜をただ見ているだけなのだけれど。
それはあまりにも寂しすぎるから。
――色を知りたい透明な人より
「…桜が散る姿が良いんだと。」
「…なにそれ、誰の話?」
「俺らの話だよ。
うちの担任が国語の授業でそう言ってた。
欧米の人は満開な桜みたく華やかで豪華な様を好み、日本人は移り変わりゆく情緒を好む。日本特有の『詫び寂びの文化』だってよ。」
芝生に寝転びながら空を見上げる。つい先週まで咲きほこっていた校舎の桜は、いつの間にそのボリュームを落として風に乗せられ散っている。
僕たちはただその景色を見ながら、途切れそうな意識を浅く繋ぎ止めて会話を続ける。
「へぇ。でも外人も『桜の散る風景は美しい』とか言うじゃん。
ついこの前までいた留学生だってそんなこと言ってた気がするよ、『日本の桜が散る姿を見ていたかった。』って。」
「――ふぅん、最近聞くシナリオタイプってやつだな。外人だって皆が皆…豪華なものを好むとは限らない。」
「なあに、ちょっと健人が大人っぽくなってるじゃん。――僕を置いてかないでよね。」
雲がふよふよと視界の端から端まで流れていく。
この風は、桜も雲も乗せて一体どこまで連れて行こうとしているのだろうか。
「…―――そんなことねぇよ。お前だって似たようなこと言ってたろ。
おれは…‥まだ…―」
彼の呼吸の音がかすかに聞こえる。見た目に反していつもその寝息は小さい。
「あれ寝ちゃった?…まあ良いか。昼休みが終わったら起こそう。
…僕も、しばらくは、おやすみ―――」
桜が散る。春の暖かな風に乗せられて。
風はそれまでの記憶と緊張を、すっとどこかへ連れて隠していくように、僕たちに柔らかい眠気をもたらした。
この思い出もいつか記憶の底に沈むのだろう。
桜が散るように。
暖かな風に乗せられるように、穏やかに。
世界は広い。
今いる環境に原因があるとは思いたくないけど、
この小さな社会の向こう側にも世界が広く続くのなら、挑戦してみたい。
私が生まれ変わる場所。
今までの自分が消える場所。
新しい私を作る場所。
世界の広さを知って、宇宙の広さを知って、
自分をちっぽけな存在に感じて、体全体でこの世界を体感したい。
「こんなに世界は広くて、素敵なことで溢れているんだ」
って、頭じゃなく心で感じたい。
― 「誰か、私の世界の扉を壊して
新しい世界に導いてくれるか。」
そんなきせきを、ずっと、探し続けてる