「夢の断片」
私は、一時期不眠っぽく、睡眠が浅い時期があった。
それまでは、夢を見た記憶すらないぐらい深い睡眠がとれていたのに、急に睡眠が浅くなり、少しの物音とかでも、目が覚めるようになった。
愛犬が近づいてくる気配で目が覚めるようになり、何だか研ぎ澄まれた感覚になっていた。
そんな中、その日も眠りについた。
我が家の愛猫が家から脱走した。
気づいた時には、もう愛猫の姿は家になく、夜な夜な外を探し回った。
どれだけ、探し回ったか分からないぐらい探し、その場に座り込んだ。
そして振り向いた瞬間愛猫を発見した。
ホッとした瞬間。
愛猫が目の前で車に跳ねられた。
私は、今までにないぐらいの声で奇声をあげ、その場に崩れ落ち声を上げて泣いた。
すると、「どーした?どーした?」っと聞きなれた声がした。
はっ!と飛び起きると家のベッドの上。
私は実際に号泣しながら主人に「愛猫は?」と聞いた。
主人は、「愛猫ならそこに隠れた。」と答えた。
私はその言葉を聞くと安心し直ぐにまた、眠りについた。
次の日の朝。
主人に、昨夜の私の話を聞くと・・・。
主人が寝付けず、布団でゴロゴロしていたら、私が急に、ひっくり返りそうな声で奇声を上げだした。
本気で悪魔に取り憑かれたかと思うぐらい不気味で怖かったそうで、あまりにも奇声を発する私に、恐る恐る「どうした?どうした?」と声掛けをしたら、私がむくっと起き上がり嗚咽が混ざるぐらいの号泣。
震える声で「愛猫は?」と聞いてきたかと思えば、泣きながら直ぐにバタンと倒れる。
もう「エクソシストやろ!」っと一言。
(ご存知ない方へ→エクソシストは、ホラー映画です。Googleで検索してみてください。)
追記・・・愛犬は私の奇声にビックリし飛び起き、愛猫も、ビックリし物陰に飛んでいって隠れたそうです。
主人と二人で大笑いした朝でした。
「見えない未来」
愛犬がもうすぐ8歳、愛猫がもうすぐ3歳になる。
どっちもが、あまりベタベタする性格じゃないのが原因なのだが、無性にベタベタされたくなる。
最近無性に、赤ちゃんの時の香りが恋しくなり、猫吸い、犬吸いをするが拒否られる。
なので、手元に、ヨチヨチ歩きの何らかの毛玉を置きたくなる衝動にかられる。
あの純粋無垢で、こちらの要望を受け入れてくれる。
パピーの時期。
あぁ・・・懐かしい。
と思いながら、ペットショップに行っては、子犬や子猫を見て我慢する。
未来に何の心配もないなら、即買いするレベル。
今日も、犬吸いをしようとしたら、愛犬に迷惑がられ、愛猫を抱っこしようとしたら、拒否られた。
この飼い主に対する愛情不足を私は、どこで発散したらいいのだろうか……。
「吹き抜ける風」
今朝、目覚めると、外から風の音がした。
風の音を聞いているだけで、寒気がし中々ベッドから出れなかった。
愛犬も布団を頭から被り動かない。
私達は、寒いのが苦手だ。
なんだかんだで、布団から抜け出し、愛犬と散歩に出かけた。
外に出てみると、今年入って1番寒く感じた。
いつも、スエットの上下セットで散歩できていたが、今日は、吹き抜ける風が冷たく凍える。
今年初めて、ジャンパーを来た。
「記憶のランタン」
飼い主は、実は犬が苦手だった。
物心着いた頃から、動物好きの父に育てられる。
でも、犬に吠えられる事が怖く。
犬の前で常に涙し固まる私。
そんな私に、決定的な事件がおこる。
小学生の頃、私の家のまわりは、犬ブームだった。
当時は、まだ放し飼いが普通。
犬が単独で散歩している時代だ。
当然、私の家のまわりも、犬がみんな放し飼い状態だった。
ボスのトムじいさん。
ご近所さんもかなり噛まれている。
それをとりまく、メリー、チビ、ルナ、ごん、ごんJr、ぷー。
メリーは、ふわふわの真っ白な毛並みに、ピンクの鼻。
飼い主さんが書いた眉毛がチャームポイントだ。
家の村の入口に住んでるので、よそ者が来ると、真っ先に吠えてみんなに、教える係だ。
チビは、トムじいさんの家の横に住む。
ボロ雑巾みたいな見た目で小さい。
大人しく多くは語らないが裏ボスだ。
ルナは、唯一の女の子。
見た目も役割も峰不二子だ。
ごんは、イケメンの真っ黒のプードル。
ルナの旦那だ。
ごんJrとぷーは、ルナとごんの息子になる。
1匹1匹で居ると、トムじいさん以外は可愛く大人しいが、これが一致団結したら、すごい事になる。
郵便屋さんを群で追いかける。
配達員さんは、死ぬ気で、宅急便をとどける。
そんな矢先、村の組内で、犬の放し飼いについて、辞めようと話になった。
村の中で小学生になり、単独で下校する私の為だった。
私は、他の犬達とは、仲良くやれていたが、トムじいさんには、目をつけられていた。
でも、そこは、やはり昔。
一筋縄にわかったとは行かず、何度かトムじいさんに下校中追いかけられた。
そんな時は、決まってチビが助けに入ってくれていた。
チビは、唯一私が1番大好きだった犬。
また、別のお題の時に詳しく書きます。
そんな矢先、チビ不在中に、私は、トムじいさんに噛まれた。
私は、それから犬が苦手から怖い存在になった。
そんな私が、犬を克服するなんてこの時の私からは、想像出来なかった。
愛犬を引き取り、愛犬のお母さんになったあの日から、私の世界は変わった。
犬がこんなに可愛く尊い生物だと、気づかせてくれた、我が家の愛犬に感謝。
「冬へ」
朝目が覚めると、ベッドが幸せ空間になっている。
愛犬が、布団の中で私にべったりくっつき、愛猫が私のお腹の上で、丸くなって寝ている。
そして、なかなか布団から出れない。
中でも、愛犬は、朝冷え込む日は、中々布団からでない。
こうなってくると、今年もそろそろ冬がやって来たなぁ。と思う。
また、愛猫がたまに、「布団の中に入れてください。」とお願いする。
この時期限定でしか見れない幸せな行動だ。