「心の境界線」
我が家の愛犬は、爪切りが嫌いだ。
愛犬が爪切りが嫌いになった理由がある。
小さい頃から通い慣れたトリマーさんが、爪切りをしてくれていた。
愛犬も安心して爪を切ってもらっていた。
そんな安心できるトリマーさんが、ある日突然辞めたのだ。
まだ、その時は、他の人でも大丈夫と思っていたが、それは甘かった。
我が家の愛犬は、そのトリマーさんだから、安心して身を委ねていた。
色々と、爪切りしてくれる場所を試したが、虐待されてるように鳴くので可哀想になり、今は月1回お風呂の時に、飼い主が切っている。
トリマーさんみたいに、ギリギリを攻める爪切りはできないが、愛犬は安心して爪切りさせてくれる。
初めからこうすれば良かったと、今思う。
「透明な羽根」
我が家には、ハエとり名人が二匹いる。
愛犬と愛猫だ。
ハエが透明な羽を擦り合わせて鳴らす音を聞くと、二匹とも目の色変えてハエをロックオンする。
愛猫はこの時、目が2倍の大きさになる。
デカ目のカラコンしてるみたいで可愛い。
そして、2匹で役割分担しながら、ハエを追いかけまわる。
愛犬は、低い場所。
愛猫は、わりかし高い場所のハエを狙う。
愛犬は、口で攻めるが、愛猫は、両手で挟んで捕まえようとする。
可愛い。
けど、ハエを捕まえる率が高いのは愛犬だ。
愛犬の近くを通ったハエを、パクっと口を使い一瞬で捕まえて、ぺっと口からだす。
そのハエを見ると、決まって気絶している。
器用だと毎回思う。
ハエが気絶している隙に、飼い主がティッシュで捕まえて捨てる。
我が家は、ハエたたきいらずだ。
「灯火を囲んで」
わが家では、愛犬を連れて、よく車中泊をする。
パパが釣りが好きだから、海の近くの広場や公園などで車中泊する事が多い。
ある日、外灯のない真っ暗な広場が車中泊の場所になった。
外は、真っ暗で何も見えない。
ただ、ただ、月と星が輝いているのを見るためだ。
しばらく、きれいな夜空を眺めていると、一列に等間隔にならび、点灯する星がでてきた。
びっくりし、パパに、「すごい星あんねんけど!」っと言うと、信じてくれず。
「あれ見て!あれ!」と指差すと、パパが「本当や!!UFO??」と一言。
何か、急に怖くなり外灯がある場所に移動した。
後々、調べたら衛星だと言うことがわかった。
「冬支度」
わが家は、日光があまり入らない。
寒くなりだすと、家の中より外のほうが暖かかったりする。
こうなると、わが家の愛犬は、ブルブルブルブル震えながら、私の顔を見つめる。
まるで、「早く、冬支度してください。お願いします。」と言ってるようだ。
コタツを出すと、一目散にこたつに入り暖をとる愛犬。
それを、一歩ひいて見守る愛猫。
「時を止めて」
我が家の愛犬は、末っ子にあまり自分から寄り付かない。
末っ子には、性格的に、頼れないと思うのだろう。
散歩に末っ子が連れだすと、末っ子を愛犬が散歩して帰ってくる。
一緒に散歩にでても、末っ子がいると、後ろを頻繁に気にしながら、末っ子が遅れていないか確認しながらあるく。
ここまで読むと末っ子が幼いとみんな思っているだろう。
末っ子は、青年だ。
けして幼子ではない。
そんな末っ子に、愛犬が自分から寄り添う時がある。
それは、コタツの中と車に乗ってる時だ。
末っ子は、愛犬に寄り添われると、凄く嬉しいみたいで、にやける。
そして、愛犬が動くまで、びくともしない。
末っ子は、こうやって幸せを噛み締めている。