午前11時7分。
とある日の朝と昼の境目の時間。
グレーナは目が覚めた。
スマホを確認すると何件もの通知が来ている。
それはニコレット…友達からのメールだった。
「今日はいつもの広場で集合だよ」7:07
「11時集合だけど起きてる?」10:18
「もうみんな集まったよ〜。メール見てー」11:05
昨日から始まったこの街でのお祭り。
11時から集合で予定していた屋台まわり。
グレーナは急いで準備をし、家を出る。
7月25日。
いつもの広場に向かって走る一人の少女。
真夏の大きな雲が見える青空。
遠くからかすかに聞こえる太鼓の音。
見えてきた。私の仲間。
Tシャツと少し大きめの短パンを着た私を見て、にこにこと笑った。
「寝坊したの?もう、遅いよ」
そう、一人の仲間…ニコレットは言った。
「さて、みんな集まったんだし。屋台で飲み物買って乾杯しよ〜」
もう一人の仲間…ミーティスは置いていたリュックを背負って準備をした。
木陰に集まる五人の仲間と
眩しい日差しにあたる一人の少女、グレーナ。
祭り会場に向かって歩く六人の集団。
真夏の雲ひとつ無い快晴の空。
近くから聞こえる太鼓の音。
これから始まる夏休みの思い出はずっと忘れない思い出になるかもしれない。
ガラクタの街の魔法使い/グレーナの日常
ある日いくら丼は、朝早くに目が覚めた。
隣に置いてある時計を確認するとまだ5時だった
ふと、カーテンの方に目をやると隙間から光が漏れている
まだ眠く
ぼーっとするものの
なかなか寝付けない早朝。
真冬で、特に寒い時間。
暗闇の中を照らす謎の光。
そっとカーテンをあけると
目を輝かせ、部屋を照らす月が見える
12月25日。
サンタクロースは最高のプレゼントをいくら丼に見せてくれたのだろう
サンタクロースはきっといる。
カーテンは信じる事の間に出来た大きな扉。
それを開けることが出来れば…
信じることが出来れば。
-願いだって、夢だって、希望だって
叶うのかもしれない
夢見るいくら丼と愉快な仲間たち/いくら丼の日常