せつか

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3/29/2025, 11:25:29 PM

〝彼は泣かない〟

なぜそんな事を思ったのだろう。
泣いたことの無い人間なんて、いない筈なのに。
どんな人間でも子供だった頃はあって、記憶は無くとも確かに泣いている筈なのに。
「涙なんてとうの昔に枯れ果てた」
その言葉の裏にある絶望と寂寥を、私は気付けた筈なのに。

あの時。
あの人を救いたいと思ったのと同じように。
彼の渇いた心を、彼の憎悪の底にあるものを、私だけは気付くべきだった。

◆◆◆

〝あの男は泣かない〟

なぜそう思ったのか。
泣くほどの挫折も、苦悩も、あの男は乗り越えるだけの強さを持っている筈だった。
「勝手に出てきてしまったんだ」
その言葉にあるのは、私には無い感情を持て余す強がりだったと、今なら分かる。

あの時。
もっと話をしたいと言ったあの男の言葉を。
あの男の誠実を、あの一瞬だけでも信じるべきだった。

◆◆◆

「あなたが泣くなんて」
「お前が泣くとはな」

泣かない強さも、泣けない弱さも、表裏一体のものなのだと気付いたのは、何度も何度も出会いと別れを繰り返した果ての、互いの涙を初めて見た時のことだった。


END


「涙」

3/28/2025, 2:41:50 PM

どんな状況でもお金の心配なく生活が出来る。
容姿でバカにされたり性別で差別されたりしない。
私の世界を侵食されない。

これさえ守られていれば何とか生きていける気がします。


END


「小さな幸せ」

3/27/2025, 4:02:39 PM

春爛漫。
夏真っ盛り。
秋深まる。
冬·····冬は?
冬はなんて言うんだろう?
誰か冬のこういう表現、知ってますか?


END


「春爛漫」

3/26/2025, 4:18:21 PM

七色の声、というと演技や歌の上手い役者さんを思い出す。手塚治虫の漫画『七色いんこ』も天才的な演技力の持ち主が主人公だった。
七という数字はラッキーセブン、七福神といった良いイメージのものから、親の七光り、七つの大罪といった悪いイメージのものまで、色々な意味を持つ。
「七は孤独な数字」と言う言葉は昔読んだミステリィであった言葉だ。
七色の声、虹の七色、七色の人生·····。
色々な意味を持つ七。七色という言葉は、世界のあらゆるものを内包し表現する言葉なのかもしれない。


END


「七色」

3/25/2025, 3:22:21 PM

思い出したくない記憶の方が多い。
学校生活も、家族との関係も、友人との思い出も、良かった事はあまり残っていない気がする。
それとも楽しい記憶と嫌な記憶では、嫌な記憶の方が残りやすいのだろうか?
専門家ではないから分からない。
楽しい記憶、良かった記憶だけ残ればいいのに、とも思ったけれど、そうなると多分人は学習しなくなるのだろう。
嫌な記憶ばかりにあまり引っ張られないようにしたいけれど、これがなかなか難しい。

END


「記憶」

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