秋の夜長と帰り道

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2/7/2023, 10:55:37 AM

ずっと思い描いている壮大な夢も
たまにしか話さないあの人への好意も
数学の公式から導き出した複雑な回答も
明日の夜に食べたいご飯も
もしかしたら自分の名前でさえも

目の見えないあの子にとっては
全てが同列なのかもしれないね


『どこにも書けないこと』

2/6/2023, 11:16:00 AM

一瞬、ほんの一瞬
時計の針が遡った様に見えた

確実に見間違いだが
それをどこか信じたい一心で
改めて秒針を凝視する

時が止まるも戻るも興味は無いが
実直に只々進み続けた針が
その殻を破る瞬間を共有したいという
どうも馬鹿げた理由で

私は永遠に来ないその瞬間を
止まることも戻ることも有り得ない
鼓動を刻んで待ち続けるのだ


『時計の針』

2/5/2023, 11:20:57 AM

コップいっぱいだと思っていたのに
気付いたらバケツいっぱいになっていて
そのうちお風呂やらプールやらも超えて
もうきっと地球を水浸しにしちゃうと思うの

そんなわたしを抱え込めるほど
あなたの器は大きいかしらね


『溢れる気持ち』

2/4/2023, 1:14:58 PM

子どもの頃にしたのは「ちゅー」で、
学生の頃は「キス」で、
大人になってからは「口づけ」。

年上のあなたに背伸びしてしたのは
今思えば「Kiss」だったのかな。


『Kiss』

2/3/2023, 12:20:40 PM

どうせ10年先も100年先も
1000年先もなにも変わらない
変わる訳がないんだから
もう諦めてんだよ

だったらなおのこと
いっそ1000年くらいは
変わらず生きのびて
生ける伝説にでもなってやろうかな


『1000年先も』

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