秋の夜長と帰り道

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2/2/2023, 10:47:43 AM

勿忘草が花を咲かせる頃には
ようやく貴方を忘れられるの

私は貴方の元を離れて
一刻も早く他の花弁へ翔ぶの

もういいでしょ
いい加減許してよ

あぁ勿忘草
早く咲いて
そしてどうか
私のことは忘れないで


『勿忘草』

2/1/2023, 12:22:15 PM

動かないブランコは
ブランコとよべるのか否か

なにかを知りたくて
漕ぎ始めようにも
蹴り出す地面がない

証明したくて
上を見上げても
鎖のてっぺんが見えない

でも私はブランコに乗っている
自らの意思で
そしてこれからも
私の気持ちが揺れ動くことはない

降りたいとも降りようとも降りれるとも思わない

だってこれはブランコなのだから


『ブランコ』

1/31/2023, 12:18:17 PM

私は旅をした。

何も準備をしないままに歩き出した。

早朝の満月が赤く妖しく光るもとで私は歩いた。

しだいに、しだいに速く

速くしないと止まってしまいそうだから。

だからこのまま旅の終わりまで
この世の果てまで

あなたがはじめた
わたしのおわりまで。


『旅路の果てに』

1/30/2023, 11:22:51 AM

夕飯時の確実に忙しい時間帯に
「宅配でーす」ってピンポン鳴らして
「はーい」って慌てて出てくるあなたを
廊下に隠れてこっそり観察なんかしたりして

そんでここぞっていうタイミングで
ものっそすごい勢いでもって
ほんとにくそくだらないお荷物を
あなたに届けてさしあげたい。


『あなたに届けたい』

1/29/2023, 11:54:56 AM

「I LOVE…」

片言の英語でしか伝えられない貴方へ
言いかけてやめたのは

伝えたいこの想いを
正確に伝える自信がないから

返されたその言葉を
受け止める覚悟がないから


『I LOVE…』

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