秋の夜長と帰り道

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1/18/2023, 12:27:41 PM

閉ざされた日記が落ちている。

別に鍵もかかっていないし、
ペラペラと風でめくれているけれど。

僕にはそれを開けることはできない。
開ける力も、権利も、自由もない。

閉ざされた日記が落ちている。

やめてくれ。
風よ、もう吹かないでくれ。
僕はまだあと少し
生きていたいんだ。


『閉ざされた日記』

1/17/2023, 12:01:36 PM

窓を開けたタイミングで木枯らしが吹き込んだ。
いつの間にか夜中の12時を越えている。
飲んだことのないブラックコーヒーを注ぎ
それっぽく溜め息を吐いた。
薄白く星空へ登っていくそれを見ながら
透き通った空気に五感を研ぎ澄ます。

期待と恐怖の境界線で鼓動が高鳴る。
目を閉じて、開いた。

さあ、可愛くない私の始まりだ。


『木枯らし』

1/16/2023, 12:16:24 PM

履き古した皮靴をこしらえて僕は歩く
輝きを放つ貴方の前で此れ見よがしに
ほんの僅かな美しささえも葬り去って
期待も後悔も悲哀も憂いもありえない
大きく両手を広げて胸を張って歩くよ


『美しい』

1/15/2023, 2:36:21 PM

この世界は狂気で満ちている
なんて誰かがいうけれど、
お前が狂っているだけだろう。

世界を買い被りすぎだ。
世界は誰に対しても空っぽだ。


『この世界は』

1/14/2023, 12:56:32 PM

どうしてなんでだって
そんなこといったって
わかりきってるんで
しょうがないんかって
わかったふりして
つったってないで
もうなんだって
どうだっていいから
さっさとこっちおいで


『どうして』

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