NoName

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3/14/2024, 1:16:34 PM


生きている人間の瞳が、安らかさを湛える瞬間というのはあるのだろうか。
たいていの瞳は情熱に燃え、悲しみに澱み、虚無に染まっているのではないか。

では、人はいつ安らかな瞳を見せるのだろうと考えると、やはり今際の際なのではないかと思う。
走馬灯を見ながら、我が人生に一変の悔い無しと思えた瞬間。もはやこの世に未練は無しと思えた瞬間。
安らかな眠りに入る直前、瞳もまた安らぐのではないか。

安らかな瞳というのは、浮世を必死に生きた人間が最期に辿り着く境地なのかもしれない。

3/13/2024, 1:49:10 PM

“ずっと隣で”という言葉からは、ずいぶんと幸福そうな気配がする。自分には無縁な類いの幸福だ。


まぁ、ずっと隣で“あなたを見張って”いたり、“憎しみを抱いて”いる可能性もあるし、こっちなら縁があるかもしれないけれど。