つらい
この言葉を声に出すことが
こんなにも苦しくて、難しいなんて
言ってしまったら、
拒絶されたら、嫌われたら
そう思うと怖くて
いつも喉につっかかって
うまく言えない
死ぬことが悪い事だとは思わない
生まれる前は
みんな死んでたんだから
昔 私がまだ小学生の頃
母に怒られていたんです。
私が何をして怒られていたのか思い出すことは
できません。
怒られている時私は、母に背を向け
泣きながら、会話を交わしていました。
突然後ろから炭酸水で使われている
大きなペットボトルが飛んできました。
ものを投げられました。
とても怖くて、次は殴られるんじゃないかという
恐怖で泣き止んでしまいました。
その後、母は、私を抱きしめて
『 はい、仲直り』
と言いました。
怒鳴ったこと、物を投げつけたこと、
なかったことかのように
終わらせられました。
どうせ死ぬなら
今がいい
私はわがままなのだろうか
私は自己中なのだろうか
私とはどんなものなのか知りたくて親に聞いた
きっとよくあると思う。
否定から始まる。
私は、思いどおりにするとか、
わかってほしいとか、
そんなの思ってないよ。
ずっと ただ 聞いて欲しかっただけなんだ
怒られるのも 否定されるのも
つらくても 悲しくても
何か期待してしまう自分がいる。
されたことなんて覚えてないよ。
その時
なんで傷ついたのか 分からないけど
黒くて、ボロボロになった
こころだけがそこにある。
なんで なんて分からない。
でも、分かるんだ。
体が壊れるまで、私はもがいた
どうせ辛くなるなら
今 死にたい
透明マント
あの夜 あの日に透明マントを被る
淡く触りたくなるほどの綺麗な空
あの夏 君の声がこぼれて涙が溢れた
強く知っていくこの世界に溶けて
隣に居ること 見てもらえなかった
いつも一緒にいること知らなかったの
透明なマントを被ったみたいに
いつでもそばにいる。
私は身を潜めて ただ静かに
見るほど分からなくなる
自分の存在に 消えゆく私の存在
変わらない私を変えられるのは
私だけだから
透明マントをめくって 全部見る
輝いて見えるのはそれぞれ色があるから
ちゃんと隣で笑えるように
世界で1人の存在だから 忘れないで
まだ マントを被って隠れているなら
きっと見えるよ だから手を取って
輝くのは 君にも色があるから
死にたい僕の最後の晩餐
日々続くこの嫌悪感。
朝起きる時の目覚ましの音と、目玉焼きを焼く音
お母さんの声、それから、寝起きの僕は
今日も死ぬことばかり考えている。
学校について、昨日できなかった課題を進めて、次々教室に入ってくるクラスメイトに
小さくおはようと言う。
また、言われているかもしれない。また、
噂されるかもしれない。
また,,,
人間関係辛いけいけんも必要。
大人の言う言葉。大人だから分かる意味。
子供の僕には理解できないから、嫌になる。
部活が終わって、家に帰って、シャワーを浴びた。
流れるお湯の音、玄関の扉が開く音がして
母親が帰ってくる来たことが分かる。
病気でもない、環境に恵まれていない訳でもない
いじめも多い訳では無い。
だんだん増えてく辛さが大きくなる。
辛くなった時、ふと思った。
「死にたい」
腕にできた、切り傷を隠し
この気持ちを抑えて
今日も夢を見る。
朝起きて、聞こえた声は、
僕に早く起きるようにと言っていた。
今日は、目玉焼きとウインナーがあった。
寝起きの僕は、
今日、死のうと考えた。
-
4:08.
誰も想像しなかった。何も知らなかった。
学校の体育倉庫で死体が見つかった。
警察と救急車が学校に来て、突然のことだったから
混乱に陥っていた。
あとから知ったけれど、
包丁で首を切って死んでいたらしい。
誰も気づかなかった。何も分からなかった。
【僕】くんが、死んだと知った時、
悲しんだのは母親だけだったそうだ。
葬式ではずっと謝罪の言葉ばかりで、
正気じゃなかった。
目玉焼きとウインナーを食べて家を出た
その瞬間はいつもと変わらないと思っていた
後に、死体で見つかった。
最後に食べたのが目玉焼きとウインナーなんだね。
なんかしょうもない。
-
死ぬ直前にテレビで見た最後の晩餐のことを
思い出した。
僕の最後の晩餐は、
目玉焼きとウインナーだった。
とても普通で、豪華でもなくて、
そこまで美味しい訳では無いけど
最後には 十分だった。
そんなこと考えていたら
何も見えなくなってきて、
何も感じなくなってきた。