誰よりも
誰よりも高いところに行きたかった。
誰よりも大好きなあなたに見てほしくて。
ーでも、やっぱり無理だったよ。
他の人を見下して、傷つけて、それでよしとする。
そんなやつらの空気に、どうしても慣れなかった。
ーそれで、いいんだよ。
誰よりも大好きな君には、私の隣で笑ってなくちゃいけないんだから。
そう言って、あなたは苦笑いした。
バレンタイン
今日は愛を伝える日だそうだ。
街中に飛び交う、赤、ピンクのハート。
カラフルなラッピングに包まれた箱。
もらった人、渡した人の笑顔が溢れている。
ーまぁ、僕には関係ないか・・・。
そう思っていたのに、学校から帰る途中、
「待って!」と声をかけられ、少し強引に渡される。
小さめの、個包装のチョコレート。
「・・・友チョコだけど、あげる」
そう言った彼女の顔は少し赤かった。
もらえるはずないと思っていた。
関係ないと思っていた。
それが今、手の中にある。
「・・・ありがとう」
HAPPY VALENTINE’S DAY!
この世界の全ての人に今日は愛を伝える日。
待ってて
今、ちょっと忙しくてなかなか作品書けてませんが、もう少し待っていてください!
ブランコ
たくさんこいで、大きくなった振り幅。
大きく後ろに下がった時には、靴の準備はできてる。
「ヤーーーッ!!」
前に振れるのに合わせて、靴を飛ばす。
靴は弧を描いて、青空に向かっていった。
とある日のブランコで遊んだ子供の話。
旅路の果てに
「着いた〜」 「長かったなー」
「いろいろあったけど、楽しかったね」
僕たちの旅は終わった。
ここという目的地は決まってなかったけど、なんとなく旅は終わりになった。
旅の途中、仲間と助け合い、人に出会い、世界を見た。
ーこの仲間だからこそ、できた旅だ。
そう思えた。
「ねぇ、また旅に出たらついてきてくれる?」
「当たり前でしょ」 「仲間だろ?置いてくなよ!」
僕たちの旅はいったん休憩。
またいつか、冒険の旅路へ・・・
前回の仲間の続編です。(みけねこ)