寂しさ
時おり､一人で住んでいるこの部屋が無性に広く感じる｡
元の部屋も狭いし､自分の好きな物であふれているはずなのに｡

それが寂しさだと､気づいたんだ｡

冬は一緒に
この時期にしか会えない友達がいる｡
大きくて､冷たくて､重たくて､やわらかいようで固い｡
全身雪で真っ白で､意外とオシャレさんらしく赤い帽子をかぶってる｡
でも外は寒いから､長い鼻は赤いまま｡
ーさぁて､誰かわかったかな？
正解は雪だるま｡ちなみに赤い目の雪うさぎも友達なんだ｡今年も一緒に遊ぼうか｡

とりとめのない話
天気の話｡
昨日見た夢の話｡
花の色の話｡
好きなことの話｡

明日になったら覚えていないような､
とりとめのない話ができる今日に､

ー感謝を・・・

風邪
寒くなってきたからか､軽い風邪を引いてしまった｡
君はなぜか僕よりつらそうな顔をして､やれ風邪薬だの
毛布だのと看病をする｡
暖かい部屋､いつでも取れるようになったティッシュ､
水に､毛布が見慣れた景色になった｡
「風邪が良くなったら､どこか行こうよ」
「ダメだよ！ひどくなったらどうするの？」
「まぁまぁ｡看病してくれたお礼にさ」
「もう！それは風邪を治してから言ってよね！」
少し先になりそうな約束をして､僕はダルさに任せて眠りに落ちた｡

とある日の風邪引きさんと約束の話｡

雪を待つ
暗くなった窓の外､雨が降っている｡
テレビの天気予報､明日の朝は冷え込むらしい｡
この雨は明日まで降っているだろうか？
もし降っていたらー雪にならないかな｡
曇りガラスを見ながら､そう願う｡