イルミネーション
もうすぐ、クリスマス。
街の至るところに、イルミネーションが見られるようになる。
ーもうすぐっていってもまだ先なんだけどなぁ。
それでも、何か光っているものを見ると、つい見入ってしまう。少し気が早いクリスマス気分になる。
帰り道、イルミネーションを探しながら歩くのが最近の楽しみになった。
愛を注いで
人差し指を握り返した小さな手。
こんなに小さいのに、その力はとても強かった。
愛しい君に愛を注ごう。真っ直ぐな愛を。純粋な愛を。
心と心
ー心が通じ合うって、難しいと思わない?
ー以外と簡単なんじゃないかな?
ーどうして?
ー・・・例えば、今私は寒いと思ってる。
ーうん。僕も同じところにいるから寒いな。
ーそれ!そういうことでしょ、心が通じ合うって。
ーえ〜こういうことでいいの?
ーいいんじゃないの?それより寒いから手つなご。
ーまぁいいか?
結局、心と心が通じ合うかは分からないまま、手を繋いでいた。
とある寒い日の二人の会話。
何でもないフリ
カチコチ、カチコチ・・・
静かな部屋に時計の音が響く。
普段は気にならないその音が、やけに耳障りだった。
そんな時計をあなたはずーーーっと見ていた。
ー何でもないよ。
心配する私の頭を軽く撫でて、あなたが言った。
でもそれは嘘だ。
撫でてくれた手から、あなたが何でもないはずないことが伝わってきたから。
ーねぇ、私に何でもないフリすることはないのよ?
「キャン、キャン」
「ふふっ、ありがとう」
ーあぁ、やっぱり伝わらない。気づいて欲しいな、私の気持ち。
仲間
「早く〜」 「おい!置いていくぞ!」
「ま、待ってよ〜」
これから僕たちは旅に出る。冒険の旅だ。
僕たちの進む先は決まってない。
この道の先に何があるかもわからない。
でもきっと、この先どんなことにぶちあたっても。
ーこの仲間がいたら、なんとかなる。
そう思えるんだ。
「へへっお待たせ。・・・それじゃあ行こうか」
いざ、冒険の旅路へ・・・